研究課題/領域番号 |
19KK0071
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研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(B))
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分14:プラズマ学およびその関連分野
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
井上 倫太郎 京都大学, 複合原子力科学研究所, 准教授 (80563840)
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研究分担者 |
杉山 正明 京都大学, 複合原子力科学研究所, 教授 (10253395)
守島 健 京都大学, 複合原子力科学研究所, 助教 (40812087)
奥田 綾 京都大学, 複合原子力科学研究所, 准教授 (80825646)
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研究期間 (年度) |
2019-10-07 – 2024-03-31
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キーワード | 中性子散乱 / 重水素化 |
研究成果の概要 |
フランス・ラウエランジュバン研究所に設置されている小角中性子散乱装置(SANS)D22の装置責任者として協働して溶液中の生体高分子の構造・ダイナミクス解析を行なった。具体的には、タンパク質複合体の運動性が極めて高い部分を含めた全体構造解析、SANS及び小角X線散乱(SAXS)の同時測定によるタンパク質複合体の動態観察、マルチドメインタンパク質(MDP)の機能に直結する特定のドメインのみを可視化するためにセグメント重水素化MDPを用いたSANS測定である。以上の研究より、当初の予定以上の研究成果が得られ更に若手研究者の今後の国際交流を活性化できた。
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自由記述の分野 |
生物物理
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
今回の研究により今で計測が困難であった特に運動性が高い生体高分子の溶液中の構造解析手法を確立することが可能となった。本手法は他の運動性が極めて高く且つ生物学的な機能とより密接に関係する生体高分子の溶液構造及びダイナミクス解析を可能にし、最終的にそれらの機能発現の機構解明に貢献可能と言える。また、生体高分子の動きを加味した構造解析の情報は、現在主流な構造予測となっているAlphafoldなどからは未だ得ることができない。そのため、これらの情報は今後のより薬効の高い薬剤開発にも貢献可能であると強く期待できる。
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