研究課題
本研究課題の目的は以下の通りです:1) 西赤道太平洋・インド洋において放散虫種から過去の表層水温を復元する手法の解明2) その手法を応用して西赤道太平洋・インド洋で現在より温暖な時代の古海洋環境とモンスーンの変動を再現する3) 太平洋の中緯度まで範囲を広げ、現在より温暖な時代の古海洋環境とモンスーンの変動を再現する本年度は本研究課題の最終年度であり、これまでの作業と研究のデータ分析をまとめ、論文を執筆し、国内外で成果を発表することに焦点を当てました。1) 西赤道太平洋・インド洋における放散虫種を用いた過去の表層水温復元手法の解明と、2) その手法を用いて西赤道太平洋・インド洋において現在より温暖な時代の古海洋環境とモンスーンの変動を再現するに関しては、European Geoscience Union(EGU)にてハイライト口頭発表を行い、研究成果を発表しました。さらに、アジア古生物学会議やリール大学 (フランス)(IRePSE)などで海外での成果を発表しました。前述の成果は昨年の春から夏にかけて地球科学の上級誌であるEarth and Planetary Science Lettersに投稿し、11月末に受理され、公開されました。また、3) 太平洋の中緯度まで範囲を広げ、現在より温暖な時代の古海洋環境とモンスーンの変動を再現するについては、北西太平洋の中緯度における過去1000万年前の古海洋変動と黒潮・モンスーンの変動に関するデータをAmerican Geophysical Unionのジャーナル『Paleoceanography and Paleoclimatology』に夏に投稿し、12月に無事に受理されました。
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すべて 雑誌論文 (3件) (うち国際共著 3件、 査読あり 3件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (5件) (うち国際学会 4件)
Earth and Planetary Science Letters
巻: 624 ページ: 118437~118437
10.1016/j.epsl.2023.118437
Paleoceanography and Paleoclimatology
巻: 38 ページ: e2023PA004789
10.1029/2023PA004789
Proceedings of the International Ocean Discovery Program
巻: 363 ページ: 1-24
10.14379/iodp.proc.363.206.2023