研究課題/領域番号 |
19KK0091
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研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(B))
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分17:地球惑星科学およびその関連分野
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
上野 雄一郎 東京工業大学, 理学院, 教授 (90422542)
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研究分担者 |
石川 晃 東京工業大学, 理学院, 准教授 (20524507)
青山 慎之介 横浜国立大学, 大学院環境情報研究院, 日本学術振興会特別研究員 (50814232)
青木 翔吾 秋田大学, 国際資源学研究科, 助教 (60801967)
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研究期間 (年度) |
2019-10-07 – 2024-03-31
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キーワード | GOE / コマチアイト / 硫黄同位体異常 / 白金族元素 |
研究成果の概要 |
太古代・原生代のコマチアイトおよび花崗岩類を対象として硫黄同位体異常と白金族元素の高精度分析を行った。その結果、太古代コマチアイトの一部に沈み込んだ海洋リソスフェアの硫黄成分が認められることが明らかになった。同様の太古代海水成分は一部の花崗岩類にも含まれることが判明した。また、年代の異なるコマチアイトの白金族組成の分析から、太古代末期にマントル内部の活動が活発化したことが示された。これらの結果は、太古代末から原生代初期にかけて火成活動が活発化し、表層環境へのインパクトをもたらした可能性を示唆する。
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自由記述の分野 |
地球化学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の成果は地球表層の酸化還元状態等の環境変動を解読するにあたってこれまで重視されてこなかった火成岩類の地球化学的分析が有用であることを示したものである。高精度の多種硫黄同位体と共振鉄製元素の分析を用いて、地殻物質のリサイクル、太古代マグマ成因論、およびマントルの化学組成特に酸化還元進化とその表層環境への影響を評価するための新たな方法論を提示した学術的意義がある。
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