研究課題/領域番号 |
19KK0102
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
佐藤 源之 東北大学, 東北アジア研究センター, 教授 (40178778)
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研究分担者 |
石川 潤 東京電機大学, 未来科学部, 教授 (10453797)
菊田 和孝 東北大学, 東北アジア研究センター, 助教 (70801249) [辞退]
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研究期間 (年度) |
2019-10-07 – 2023-03-31
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キーワード | 人道的地雷除去 / コロンビア / 地中レーダ |
研究実績の概要 |
地中レーダと金属探知機を複合した地雷検知用「デュアルセンサ」として東北大学が開発した世界で唯一画像化可能なALIS装置とカンボジアでの地雷除去活動の実績に基づき、コロンビア国立大学と協同し、レーダデータの効率的な取得法とCS法に代表されるナイキスト原理に拘束されないレーダ画像再構成アルゴリズムを利用した近距離合成開口レーダの信号処理理論を発展させる。また媒質との相互作用を考慮したレーダ計測のため、土壌の性状評価手法と空間分布の統計的モデリングを提案し、その知見に基づき地雷検知センサ評価用のテストサイトを現地に設置する。地雷原とテストサイトで取得したデータを利用し検知対象に適合的なレーダ信号処理法を開発し、コロンビアで人道的地雷除去を実践する。 本研究では東北大学とコロンビア国立大学研究者が共通の基盤とするアンテナ工学を利用し、学術的なアプローチにより地雷検知用センサを社会実装し有効に利用する手法を開発する。この研究はODAによる本格的な地雷除去活動に新技術を導入するために必須であるが、ODAでは制度的に実施できない。本研究で確立する手法を今後他の地雷被災地域に対して適用することで、先端レーダ技術による国際的な人道支援と地域貢献をめざす。 コロナ禍の影響で、コロンビアへの渡航が行えず、国立大学(コロンビア)ならびにコロンビア国内NGOと協議し、地雷検知装置ALISの本体のみをコロンビアに輸送した。このALISを利用した現地作業員への指導をweb会議を利用して実施した。一方、国立大学(コロンビア)とwebによる情報交換を行うセミナーを2回開催した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
コロナ禍の影響で海外渡航ができないが、web会議を利用し補っている。また現地研究者との協力で現地実験を開始した。
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今後の研究の推進方策 |
コロンビアへ渡航して研究を推進する。2年間の渡航制約で、コロンビア地雷原での活動が遅れた分、カンボジア地雷原でのデータ取得でこれを補う。
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次年度使用額が生じた理由 |
コロナ禍による出張制限のため
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