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2023 年度 研究成果報告書

表層凍結斜面崩壊メカニズムの地盤工学的解析に基づく東欧校倉木造教会堂保存の研究

研究課題

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研究課題/領域番号 19KK0111
研究種目

国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(B))

配分区分基金
審査区分 中区分23:建築学およびその関連分野
研究機関筑波大学

研究代表者

上北 恭史  筑波大学, 芸術系, 教授 (00232736)

研究分担者 藤田 香織  東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 教授 (20322349)
マルティネス アレハンドロ  京都工芸繊維大学, デザイン・建築学系, 助教 (50807815)
石川 達也  北海道大学, 工学研究院, 教授 (60359479)
研究期間 (年度) 2019-10-07 – 2024-03-31
キーワード木造教会堂 / 校倉造 / ウクライナ / ポーランド / 保存 / モニタリング / 斜面崩壊 / 地盤工学
研究成果の概要

本研究は東欧に残る校倉造木造教会堂の保存のために、その主な損傷を引き起こしている原因と思われる凍土による斜面崩壊のメカニズムを明らかにし、不等沈下や地すべりがもたらす原因を明らかにすることを目的に研究を実施した。斜面崩壊のメカニズムを明らかにするために木造教会堂が建つ地盤にボーリング調査を行い、土壌解析や観測井を用いたモニタリング計測を行った。ウクライナ・ポテリッチの聖神降臨聖堂の敷地は均一な砂質土でありすべり面は確認できなかった。ポーランド・ラコバの聖母マリア生誕教会堂の敷地は安定しており、教会堂劣化と地盤変位との関連性を把握するためには中長期のモニタリングを実施する必要がある。

自由記述の分野

文化財保存

研究成果の学術的意義や社会的意義

東欧の木造教会堂の保存のためには、斜面に立地する敷地の条件を把握して保存対策を進める必要がある。本研究は寒冷地における地面の凍結という気象条件に着目し、地盤工学によるモニタリングを使って地盤の挙動と建物の変形との関連を捉えようとした。このような敷地地盤の状況の科学的把握のためのモニタリングは、職人の経験に基づく修理方法に加えて、客観的に木造教会堂の劣化要因を明らかにする手法を構築することができる。また本研究のモニタリングシステムは、太陽光パネルによる電力供給とモバイルサーバーによる遠隔モニタリングが可能なことを示し、僻地にある文化遺産の環境のモニタリングが可能なことを示した。

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公開日: 2025-01-30  

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