研究課題/領域番号 |
19KK0132
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
西堀 英治 筑波大学, 数理物質系, 教授 (10293672)
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研究分担者 |
PAL RUMPA 筑波大学, 数理物質系, 助教 (30842265) [辞退]
笠井 秀隆 筑波大学, 数理物質系, 助教 (80634807)
河口 彰吾 公益財団法人高輝度光科学研究センター, 回折・散乱推進室, 主幹研究員 (10749972)
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研究期間 (年度) |
2019-10-07 – 2024-03-31
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キーワード | 量子ビーム / 放射光X線 / 構造解析 |
研究実績の概要 |
今年度は、すこしずつコロナ禍を避けた国際交流を開始した。6月にはオーフス大学のメンバーがSPring-8の実験の為に来日し、共同実験を行った。7月にもオーフス大学のメンバーが来日して共同実験を行った。放射光実験を基軸として研究を展開した。9月から12月にかけて博士課程の学生がオーフス大学に留学しMAX-IVで実験するなど共同研究を精力的に推進した。加えて、1,2月にはオーフス大メンバーが実験の為にSPring-8を訪れ、筑波大メンバーとともに共同実験を行った。オーフス大学側のPIのBo Iversen教授も12月には筑波大学を訪れ、共同の研究費やマシンタイム申請などの綿密な研究打ち合わせを行った。3月には、筑波大学からスタッフ2名、学生4名がオーフス大学をおとずれ、研究打ち合わせとともにミニワークショップを開催した。各5名ずつの総勢10名のメンバーで講演を行った。このワークショップの効果は若手の交流にとって絶大であり、学生間の交流が活発化し、研究全体の進捗にも好影響が現れている。また、研究開始時にオーフス大学に所属していた研究者が筑波大学を訪れるなど交流は広がり続けている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
コロナ禍でかなり遅れていた感があったが、今年の後半から一気に以前下院が得ていた状態以上の状況へと進みつつある。これまでは、オーフス大学のメンバーが日本に来ることができなかったため、先方の試料を日本で測定、予備解析し、結果について議論するのが主であった。今年はコロナ対策の緩和によって対面の機会をへて状況は一変した感がある。共著論文はそれまでの成果で順調に出版されており、今年度も複数の共著論文を執筆中の状況である。
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今後の研究の推進方策 |
やっとコロナの影響を避けた交流が可能になってきたため、今後、計画通りの研究を進めるとともに、東北のナノテラスやMAX-IVのDANMAXビームラインなど、研究開始時には運転が始まっていなかった施設の利用を進めていく。今年行ったワークショップと同様のワークショップを開催していく。このワークショップの効果は若手の交流にとって絶大であり、学生間の交流が活発化し、研究の進捗にも好影響が現れている。先方と相談し、今後定期的に日本とデンマークでワークショップを開催することとなった。
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次年度使用額が生じた理由 |
コロナ禍と研究期間が重なったため、海外との行き来の含めた交流は昨年度にやっと再開された。この交流に伴い、多くの成果が得られ始めておりもう一年、交流を続けることで目的が達成できると判断したため。
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