研究課題/領域番号 |
19KK0138
|
研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(B))
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分33:有機化学およびその関連分野
|
研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
忍久保 洋 名古屋大学, 工学研究科, 教授 (50281100)
|
研究分担者 |
三宅 由寛 兵庫県立大学, 理学研究科, 教授 (00347270)
Shin Jiyoung 名古屋大学, 工学研究科(国際), 教授 (30622295)
福井 識人 名古屋大学, 工学研究科, 講師 (70823277)
|
研究期間 (年度) |
2019-10-07 – 2023-03-31
|
キーワード | ジアザポルフィリン / ヘテロ元素 / 光線力学的療法 / がん / 色素 / 一重項酸素 |
研究成果の概要 |
光線力学療法(Photodynamic Therapy = PDT)とは、光励起による一重項酸素発生に基づく癌治療であり、低侵襲癌治療法として注目される。本研究では、ヘテロ元素を含む新規ポルフィリン誘導体を用いて高活性PDT光増感剤を開発することを目的として研究を行った。その結果、糖鎖を導入した新規ジアザポルフィリン誘導体を合成したところ、高い親水性を示し、ヒトの乳がん細胞(MDA-MB-231)を用いた生物学的実験により低濃度(50 nm)で優れたPDT活性を示すことが明らかにすることができた。光照射時間についても検討し、1分間という短い照射時間でも効果を示すことを見い出した。
|
自由記述の分野 |
構造有機化学
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
光線力学療法(Photodynamic Therapy = PDT)とは、光増感による一重項酸素発生を利用する癌治療法である。正常な組織への影響が少ない低侵襲な癌治療法として実用化が進められている。本研究では、糖を導入したジアザポルフィリン色素が低濃度でヒトの乳がん細胞に対して優れたPDT活性を示すことを見い出した。この結果は、ヘテロ原子を含有するポルフィリン誘導体の光線力学療法における可能性を示すものである。
|