研究課題
最終年度も新型コロナウイルスによる渡航制限が継続したため、限られた研究予算では渡航の実施が難しい状況にあった。しかし、過去20年近くに渡り共同研究を継続してきたためオンラインでの打ち合わせにより、必要とする共同研究実施が可能となった。過去3か年の成果も併せて最終年度までの研究成果を記載する。ナミビア北部においてトウジンビエとソルガムの接触混植が農家の自助努力と共同研究者の活動により徐々に広がりを見せている。そこで、農家圃場において、接触混植を希望する農家に種子を提供し、最終年度の2022/2023年作付け期の栽培試験を継続した。ナミビア北部2州(OmusatiとOshana)では、2020/2021までに25軒の農家が研究に参画してきた。Ohangwena州では、これまで接触混植を試行した経験を持たない農家も試験に参画し、2021/2022と2022/2023年には21軒の新規農家の参入が認められた。本農法の拡大が期待できよう。いっぽうボツワナ大学では、ナミビアから導入したイネ品種群の栽培試験を2019/2020作付け期に開始し、2022/2023まで4か年に渡る栽培トライアルを継続中である。2022/2023には接触混植試験も開始した。今後の普及を視野に入れ、カウピ-とイネとの接触混植栽培を実施し、基礎デ-タを取得した。ナミビアとボツワナの両研究サイト周辺の農家圃場では季節湿地が形成されるためメタン発生の増大が懸念される。そこで地球温暖化の進行を緩和する一助として、ウルトラファインバブル水灌漑の現地への導入を目指したフィールド試験を日本で継続実施し、学会発表するとともに原著論文も執筆した。さらにこれまでの農業機械に関する成果を国際学会プロシ-ディングに掲載した。2022年度には2報の原著論文掲載、3報の国際学会プロシ-ディング掲載、1報の国内学会での学会発表を行った。
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すべて 国際共同研究 (2件) 雑誌論文 (5件) (うち国際共著 4件、 査読あり 2件、 オープンアクセス 4件) 学会発表 (1件)
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