研究課題/領域番号 |
19KK0170
|
研究機関 | 佐賀大学 |
研究代表者 |
辻 一成 佐賀大学, 農学部, 准教授 (00253518)
|
研究分担者 |
内藤 耕 東海大学, 文化社会学部, 教授 (30269633)
高橋 塁 東海大学, 政治経済学部, 准教授 (30453707)
大場 裕太郎 佐賀大学, 農学部, 特定研究員 (70850676)
新美 達也 長崎外国語大学, 外国語学部, 教授 (80773192)
鄭 紹輝 佐賀大学, 農学部, 教授 (90253517)
原口 智和 佐賀大学, 農学部, 准教授 (90346833)
|
研究期間 (年度) |
2019-10-07 – 2023-03-31
|
キーワード | ベトナム / メコンデルタ / 農業構造 / 農業生産力 / 国際共同研究 |
研究実績の概要 |
本研究では,対象国ベトナムの農業の担い手の現状,農村工業化がもたらす地域社会への影響と農家の家計維持戦略の変化,農業生産技術面からみた農地の地力低下や塩類集積土壌の解決に関する研究の遂行を目的としている。 そのため,2019年度の研究実施計画では,本研究の主要な活動となる現地での調査活動及び農作物の栽培実験を行うため,現地での予備調査1回を行い,相手国カウンターパートを交えて研究計画について打ち合わせを実施した。その内容については,研究組織の全員と共有している。 過去に実施した調査研究からの継続で,経済成長にともなう農業構造変化の実態を検討するため調査対象となる紅河デルタ2つの農村での予備調査では,行政担当者から地域経済の動向に関する聴き取りを行うとともに最新の行政資料を収集し,併せていくつかの農家と農家の組合を訪問して近年の農業経営の変化とその戦略についての情報を収集した。 一方,現地の問題土壌と農業生産力の動向に関する研究では,対象地域の土壌サンプルを採集し,その成分分析を実施した。現在,その結果をもとに考察を開始しているところである。 2020年度は本格的に現地調査を開始する計画であるが,新型コロナ発生の影響によって,研究の進捗に遅れの生じることが懸念される。しかし,状況が好転した場合には早期に現地調査に着手できるよう,相手国カウンターパートとの連絡を密にし,事前の準備を整えておくことにしている。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
対象国ベトナムでの調査研究活動が中心の研究課題であるが,新型コロナの影響で相手国への入国が制限されており,国内での活動も制約を受けているため。
|
今後の研究の推進方策 |
今後の研究の推進については,新型コロナが収束に向かい,相手国現地での調査・研究活動が再開できる状況になることを待つ以外に方法がない。日本人研究組織だけでなく,相手国カウンターパートの現地研究活動も様々に制限されているため,調査・研究活動の推進を委託できない状況にあるからである。 なお,現時点では,研究計画の変更を視野に入れてはいないが,今後の状況次第では検討する必要が生じるかもしれない。
|
次年度使用額が生じた理由 |
次年度使用額が生じた理由は,新型コロナの影響によって現地への出張が制限されたため,主として旅費支出が計画額を大きく下回ったことによる。この分は,翌年度分の助成金と合わせて現地調査の旅費として使用する計画である。
|