研究課題
新型コロナウイルス感染症の流行のため、野生大型類人猿の調査を延期していたが、本年度は海外渡航が再開され、まずマレーシアでの野生オランウータンの調査を、10月、11月、12月に実施した。予備調査やマレーシアサバ大学の共同研究者との打ち合わせを経て、ダナムバレー保護区での野外調査を実施し、9頭のオランウータンについて、新鮮な糞便試料を採取し、試験管内発酵実験を行った。得られた遺伝子試料および発酵産物については、マレーシアサバ大学に保管し、今後、遺伝子解析および短鎖脂肪酸の解析を行う予定である。
3: やや遅れている
野生オランウータンを対象とした野外調査は行うことができたが、全体としては、新型コロナウイルス感染症のために2年間のほぼ完全な停滞を余儀なくされており、当初予定したように、2022年度で研究を完了させることはできなかった。
ガボンでの野生ゴリラ・チンパンジーを対象とした野外調査と試験管内消化実験を実施する。野生オランウータンの野外調査で得られた試料を分析する。
新型コロナウイルス感染症の流行のため、2021年度まで、予定していた海外での実験ができなかった。渡航が可能な状況になったため、順次執行する予定である。
すべて 2023 2022 その他
すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (5件) 備考 (1件)
American Journal of Primatology
巻: 85 ページ: e23470
10.1002/ajp.23470
Animal Microbiome
巻: 4 ページ: 54
10.1186/s42523-022-00205-9
https://www.ecology.kyoto-u.ac.jp/~hanya/index.html