研究課題
1)BLT2作動薬をスクリーニングする実験系を構築した。具体的には、ヒトBLT2受容体を過剰発現するCHO(Chinese Hamster Ovary)細胞(CHO-hBLT2)と、コントロール細胞(CHO-Mock)細胞を樹立し、カルシウム感受性蛍光色素Fluo4-AMを用いた細胞内カルシウム上昇の検出系を構築した。また、二次スクリーニングに使用するTGFα切断実験系も構築した。2)Heptares社が保有するBLT2作動薬候補、約8,000種を用いてスクリーニングを開始した。3)Heptares社と、熱安定性BLT2受容体の作成に向けた討論を開始した。
2: おおむね順調に進展している
ほぼ申請書通りの研究が遂行できているため。
今後の研究の推進方策(800字まで、改行5回まで)樹立したスクリーニング系を使用して、一次化合物(8,000種)のスクリーニングを行う。BLT2作動活性を有する化合物に関しては、濃度反応曲線を作成するとともに二次スクリーニングに供し、構造展開すべき複数のリード化合物を決定する。現在、渡英が困難な状況なので、in silicoを中心にBLT2モデリングを行い、これまでに得られたBLT2作動活性を有する化合物とのドッキングシミュレーションを行う。また、熱安定性をもたらすと考えられるアミノ酸変異導入を行い、大量発現用のBLT2発現ベクターを作成する。渡英が可能になった段階で、Heptares社に滞在し、変異BLT2の発現と精製を行う。
2020年3月中旬に予定されていた、カナダ・モントリオールでの国際シンポジウムに参加予定であったが、新型コロナウイルスのパンデミックのために中止となり、残額が生じた。2020年度に英国Heptares社に滞在し、実験を行う予定なので、そちらに使用したい。
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すべて 国際共同研究 (3件) 雑誌論文 (17件) (うち国際共著 5件、 査読あり 14件、 オープンアクセス 3件) 学会発表 (23件) (うち国際学会 16件、 招待講演 3件) 備考 (1件)
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