骨形成が異常となるゼブラフィッシュ変異体としてcloche変異体に着目し、種を超えた仕組みを調べるためnpas4l遺伝子欠損メダカを作製した。npas4l欠損型では血球細胞と血管内皮細胞が顕著に減少した。シングルセルRNA-seq解析から、血球細胞と血管内皮細胞の両マーカーを発現する細胞集団が同定され、遺伝子発現解析からヘマンジオブラストは初期胚の周囲に局在することが示唆された。また一部の骨の形成不全が観察され、硬組織形成への血管の関与が示唆された。ゼブラフィッシュの鰭再生時に機能するエンハンサーをメダカに導入し、鰭再生時に発現するエンハンサーを同定した。硬組織再生機構解明が期待される。
|