研究課題
日本側研究者とドイツ側研究者が連携し,技能の獲得や失調の機序解明を目指した複数の実験研究や数理モデル研究を行った.局所性ジストニアに伴う巧緻運動技能の失調や,高速度の手指連続動作におけるフィードフォワード制御の機能異常,巧緻運動技能の獲得や洗練に伴う行動変容や中枢神経系の可塑的変化を,行動実験や非侵襲脳刺激や脳波を用いた神経生理実験,機械学習や多変量解析を用いたデータ解析を用いて明らかにした.また,日本側の若手研究者育成として,日本人ポスドク研究員がドイツ側研究機関に長期滞在し,日本側研究者らが開発した技能計測マルチモーダルセンシングシステムをセットアップしてデータ収録のための実験を健常者および局所性ジストニア患者らを対象に実施した他,受け入れ先研究者らから研究指導を受けたり現地の複数の研究者らとの共同研究推進を担った.加えて,日本側の研究代表者がドイツ側研究機関に行い,共同研究の実験デザインやデータ解釈についての議論を進めたり,招待講演を行った他,ドイツ側研究機関でのデータ収録を行った.さらに,コロナ禍で当初より予定が遅れたが,今夏にはドイツ側研究機関の研究員らと日本側研究機関の研究代表者および研究分担者らと共に国際ワークショップを実施する.上記の研究成果をまとめた論文はFrontiers in Neurologyをはじめとする複数の国際ジャーナル誌に掲載された他,現在も複数のジャーナル論文をドイツ側研究者と共同で執筆している.
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すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (2件) (うち国際共著 1件、 査読あり 2件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (1件) (うち招待講演 1件)
Journal of Movement Disorders
巻: - ページ: -
Frontiers in Neurology
巻: 13 ページ: -
10.3389/fneur.2022.983448