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2020 年度 実施状況報告書

熱帯泥炭地域の森林火災発生メカニズム解明と生態系リスク・ マネジメントの共創

研究課題

研究課題/領域番号 19KK0268
研究機関東京大学

研究代表者

吉野 邦彦  東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 教授 (60182804)

研究分担者 大澤 和敏  宇都宮大学, 農学部, 教授 (30376941)
御田 成顕  国立研究開発法人森林研究・整備機構, 森林総合研究所, 主任研究員 等 (70800655)
研究期間 (年度) 2019-10-07 – 2023-03-31
キーワード森林火災発生メカニズム / 熱帯泥炭地域 / 生態系リスク評価 / 炭素収支 / 生態系リスクマネジメント
研究実績の概要

2020年度は当初,本格的な現地調査を開始するための予備的調査を進めることを目的としていたが、2020年度末に至っても新型コロナウィルスCOVIT-19による急性呼吸器疾患の世界的パンデミックが続き、インドネシア現地への渡航および現地調査および現地観測が不可能であった. が、しかし,国内で以下の研究活動を行った。
1)研究代表者および共同研究者の吉野、大澤、御田,ならびに海外研究協力者インドネシア,ボゴール農科大学のYudi Setiawan博士を交えて,オンライン研究進捗状況報告ミーティングを開催した.ミーティングの結果,現地調査が実施できない状況下でも研究可能なデータ解析を進めていくこととした.
2)吉野は、Rupat島の森林火災発生状況と森林火災リスクを推定するため、2015年~2019年に撮影された衛星画像とインドネシア政府が作成した現地土地利用図と森林火災履歴図とを入手し、それらのオーバーレイ図から土地利用毎,年度毎に森林火災による消失面積を算出した.そして,各土地利用面積と森林火災焼失面積との割合である森林火災発生確率を年度ごとに推定した.同時に、森林バイオマス量推定のため,熱帯林内を想定して,国内において一本の樹木当たり数百枚の写真を撮影し,それらの樹木写真をSfM(Structure from Motion)アルゴリズムで解析し,対象樹木の材積量を推定する地上写真撮影法の開発とデータ解析技術の開発を行った。大澤は、土壌呼吸量の現地観測機材の準備を行った。また、御田は、初年度末に行った現地視察の際に収集した現行の地方での森林火災防止政策・制度についての文献資料を分析し,森林火災防止政策の概要,問題点を整理し,村落行政に対する県政府や州政府の支援の拡充と初期消火の担い手である消防隊の組織強化が泥炭火災の消防に必要であることを明らかにした。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

2019年末から続く新型コロナウィルスCOVIT-19による急性呼吸器疾患の全世界的パンデミックが終息しなかったために、全く現地調査および現地観測が不可能であったため。

今後の研究の推進方策

新型コロナウィルスによる急性呼吸器疾患の全休的蔓延パンデミックが、今年度中にある程度終息して、現地への渡航が可能となれば、現地調査および現地観測を開始する。
既に解析を試みた衛星画像解析による現地土地利用分類結果や森林火災焼失面積推定値を現地観測データと比較し,精度を検証する.また,最も遅れている現地での土壌呼吸量観測の開始を急ぐこととする.

次年度使用額が生じた理由

2020年度は、本格的な現地調査を開始するための予備的調査を進めることを目的としていたが、2019年末頃から発生した2019新型コロナウィルスCOVIT-19による急性呼吸器疾患の世界的パンデミックが終息せず,現地への渡航が不可能であったため、全く現地調査および現地観測が不可能であった.そのため,今年度の助成金を消費しきれなかったため。次年度の予算と合わせて、今年度の研究計画が達成できない計画項目について、来年度の計画とともに遂行する予定である。

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公開日: 2021-12-27  

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