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2022 年度 実施状況報告書

遊牧民のエネルギー・環境問題の実態解明と持続可能性の再構築-HEVの有効利用策-

研究課題

研究課題/領域番号 19KK0272
研究機関東北大学

研究代表者

劉 庭秀  東北大学, 国際文化研究科, 教授 (70323087)

研究分担者 戸敷 浩介  宮崎大学, 地域資源創成学部, 教授 (00542424)
大窪 和明  東北大学, 国際文化研究科, 准教授 (50546744)
佐藤 正弘  東北大学, 国際文化研究科, 准教授 (60622214)
眞子 岳  東洋大学, 国際共生社会研究センター, 客員研究員 (80633528) [辞退]
研究期間 (年度) 2019-10-07 – 2024-03-31
キーワード遊牧民のエネルギー使用 / 電力消費実態 / 次世代自動車用バッテリー / リサイクル / 国際比較
研究実績の概要

昨年までコロナ禍の影響によってモンゴル国内の現地調査ができなかったが、2023年3月に現地調査の再開ができた。まず、モンゴル国立大学において停滞していたニッケル水素バッテリーの再活用方法に研究会を開催し、今後の研究方法について議論した。まずは、遊牧民のエネルギー使用状況と必要な電力消費量を把握すべく、事前調査を実施した。非常に広い範囲に居住しているため、30世帯程度を対象に社会調査を実施し、夏に追加調査を実施した上、分析を進める。また、2023年6月に本研究テーマに関連して、モンゴル国立大学の教員2名を招聘し、セミナーを開催することにした。
現地調査以外の具体的な研究成果としては、日中韓の次世代自動車用バッテリーの普及戦略、技術開発及び市場動向の国際比較を行った。急速に電気自動車が普及している中国は、次世代自動車及びバッテリーの製造・販売が急伸しており、世界的にマーケットシェアは増えている。この勢いは止まることがなく、日本のバッテリー製造・販売は、中国と韓国のメーカーに後れを取っている。一方、バッテリーの技術開発については、日本が優れた技術を保有しているものの、中国は電気自動車の国内販売が好調なだけに、性能重視ではなく、低コスト、省資源化を重視したバッテリー(リン酸鉄)生産に力を入れている。同じく韓国も、バッテリーシェアを伸ばすべく、レアメタルの使用量を大幅に減らした高性能バッテリー開発に取り組んでいる。さらに、両国は使用済みバッテリーのリサイクルネットワーク構築、リサイクル技術開発についても真剣に議論を始めている。これらの動向分析内容を国際ジャーナルに投稿しており、一昨年までの研究成果(使用済みHEVバッテリーの発生量推定と環境影響評価)と合わせて、国際会議(2nd International Symposium on Electric Waste and End-of-Life Vehicles)で招待講演を行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

2023年3月にようやくモンゴル国への渡航ができ、現地におけるフィールドワークと国際共同研究を本格的に実施するための準備ができた。しかし、コロナ禍の影響でフィールドワークの再開が始まったばかりなので、全体的な進捗は遅れている。

今後の研究の推進方策

コロナ禍による水際対策が緩和されているため、3月の渡航に続いて夏休みに集中的にフィールワークを行う予定です。また、国際共同研究も再開できており、6月17日に東北大学にて国際ワークショップを開催する予定である。

次年度使用額が生じた理由

コロナ禍の影響で相手国でのフィールドワークが円滑に行われていなかったため、研究期間を1年延長している。幸い年度末に再渡航ができたため、本年度中に遅れていたフィールドワークをしっかり実施する計画である。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2023 2022 その他

すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (3件) (うち国際学会 1件、 招待講演 1件)

  • [国際共同研究] モンゴル国立大学(モンゴル)

    • 国名
      モンゴル
    • 外国機関名
      モンゴル国立大学
  • [雑誌論文] Development Strategies and Policy Trends of the Next-Generation Vehicles Battery: Focusing on the International Comparison of China, Japan and South Korea2022

    • 著者名/発表者名
      Chen Hongxia、Yu Jeongsoo、Liu Xiaoyue
    • 雑誌名

      Sustainability

      巻: 14 ページ: 12087~12087

    • DOI

      10.3390/su141912087

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] 次世代自動車用バッテリーの開発と資源循環の国家戦略ー日中韓の国際比較を中心にー2023

    • 著者名/発表者名
      陳洪侠 , 劉庭秀
    • 学会等名
      第14回廃棄物資源循環学会東北支部&第10回日本水環境学会東北支部合同研究発表会
  • [学会発表] Environmental Issues on End-of-Life Battery from Next-Generation Vehicles2022

    • 著者名/発表者名
      Jeongsoo Yu
    • 学会等名
      2nd International Symposium on Electric Waste and End-of-Life Vehicles
    • 国際学会 / 招待講演
  • [学会発表] EVバッテリーの開発・普及政策の国際比較:日中韓の動向を中心に2022

    • 著者名/発表者名
      陳洪侠 , 劉庭秀
    • 学会等名
      日本マクロエンジニアリング学会 第40回春季研究大会

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公開日: 2023-12-25  

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