人口の高齢化と国際的な人の移動の増加は世界的な傾向であり、多くの国で増加する外国人高齢者への対応が課題となっている。日本でも近年、在留外国人の定住化が進む中、外国人高齢者数が増加しており、外国人が集住する自治体では、外国人高齢者への対応、とりわけ外国人高齢者の医療・介護保障が喫緊の課題となっている。 本研究成果は、オランダをはじめとする欧州諸国が直面する移民高齢者のヘルスケア保障の取組みと課題を明らかにした点で、同様の課題を抱える日本に示唆を与えるものである。また、本研究を通じて、国際的学際的共同研究のネットワークを構築した点に意義があると考える。
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