2023年には、前年度の海外研究期間中に得られた質的及び量的データを国際共同研究者とともに分析し続け、その結果を国際学会において発表した、また論文として求めることに取り組んだ。具体的には、新型コロナによるパンデミックによる厳しい海外渡航規制が緩和されていく中で、調査を行った中央ヨーロッパ3か国の東アジア研究を専攻している学生の留学動機を分析したものと、当該学生にとって日本への留学の意義と価値を分析したものに関する研究結果を主な国際学会で発表した。 とりわけ、留学に関しては、新型コロナにより渡航規制が緩和されていることに連れて、留学の希望が高いこと、または新型コロナの感染可能性等に伴う心配よりも、留学コストを心配すると同時に留学体験を強く望む大学生が多い結果について議論を進めた。また、留学動機を経済的な観点よりも、文化や言語習得、文化理解及び経験として日本での留学を評価する学生が多いことをめぐって結果報告を行った。 発表の結果と得られたフィードバックに基づいて、今まで学術研究で取り上げることが少なかった留学パターンに関する研究結果をまとめる方向で、共同研究者と定期的に打ち合わせをし、計画と執筆に取り組んだ。
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