感動は人が示す高次の情動状態であると考えられ、多くの人にとって重要な経験である。従来、心理実験や自律神経計測に基づいた検討が行われてきたが、その神経基盤を探る実証研究は、近年始まったばかりである。現在、世界のいくつかのラボがその解明に取り組んでいるものの、感動が生じた時の脳活動を計測することに注力されているのが現状である。 本研究では、脳機能計測実験と最先端の音響解析手法を組み合わせることで、感動の生起要因を解明および操作することを目指す。 本研究は、令和3年の3月(令和2年度末)に申請しているので、事実上、令和3年度からのスタートとなる。本年度は、新型コロナウイルスの影響下においても次年度から国際共同研究を開始するため、海外研究者との連携計画を立てた。
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