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2021 年度 実施状況報告書

感動の生起要因となる音響特徴量に対する脳情報処理方式の解明と操作

研究課題

研究課題/領域番号 19KK0316
研究機関大阪大学

研究代表者

森 数馬  大阪大学, 人間科学研究科, 招へい研究員 (70754696)

研究期間 (年度) 2020 – 2022
キーワード感動 / 音楽 / 脳
研究実績の概要

感動は人が示す高次の情動状態であると考えられ、多くの人にとって重要な経験である。従来の研究では、心理実験や自律神経計測に基づいた検討が行われてきた一方で、その神経基盤を探る実証研究は、近年始まったばかりであり不明な点が多い。現在行われている取り組みの多くは、感動が生じた際の脳活動を計測することに注力している。本研究では、脳機能計測実験と音響解析手法を組み合わせることで、感動の生起要因を解明および操作することで感動と脳に関する研究の更なる発展を目指す。
本年度は、7月に海外渡航を行い国際共同研究を開始した。McGill Universityの所属部局において、新型コロナウイルスの影響下では実験実施のための倫理申請に非常に長い時間がかかることがわかったため、これまでに得られている脳機能計測データおよび音楽特徴料データを解析することで研究計画を実施することとした。音楽情報処理、心理実験、機械学習の手法を組み合わせてどのような音響特徴が感動をもたらしやすいか検討した研究が、国際誌Cognitionに採択された。さらに、脳機能計測実験のデータについて、Robert Zatorre教授と繰り返し打ち合わせを行いながら解析を進めて、どのような脳ネットワークを示している時に感動が生起しやすいかについて検討した。この研究について現在論文執筆を行なっている。これらの研究を通して、感動の生起要因についての新しい知見を示すことができた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

型コロナウイルスの影響により当初の計画を変更して研究を遂行している。具体的には、渡航期間中に新たな実験を実施するのが困難であると考えられたため、基課題で行った脳機能計測実験のデータ解析を行うとともに論文作成を進めた。

今後の研究の推進方策

当初の連携計画から変更があるものの、国際共同研究による論文作成を実施する。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2022

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Decoding peak emotional responses to music from computational acoustic and lyrical features2022

    • 著者名/発表者名
      Kazuma Mori
    • 雑誌名

      Cognition

      巻: 222 ページ: 105010

    • DOI

      10.1016/j.cognition.2021.105010

URL: 

公開日: 2022-12-28  

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