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2022 年度 研究成果報告書

中東諸国間のセキュリティ協力:イスラエルと湾岸産油国・トルコとの非公式関係の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 19KK0319
研究種目

国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(A))

配分区分基金
審査区分 小区分06020:国際関係論関連
研究機関東京大学

研究代表者

池内 恵  東京大学, 先端科学技術研究センター, 教授 (40390702)

研究期間 (年度) 2020 – 2022
キーワード中東研究 / 国際安全保障 / 中東政策 / 外交政策
研究成果の概要

イスラエルがサウジアラビア・UAEなどの湾岸アラブ産油国との間で水面化で進める安全保障協力について、イスラエルの主要な研究機関との関係構築を通して調査研究を行った。2020年8月に表面化したイスラエル・UAEの間のアブラハム合意を先取りして研究を開始し、合意以後のイスラエル・UAE関係の発展を、公式に公開されている部分と、非公式に行われている部分の双方について現地のシンクタンクと共に詳細に観察した結果、湾岸産油国は指導層の高次の戦略的判断によりイスラエルとの関係改善を維持し、イスラエルの要望を原則として拒否はしないものの、全面的にも受け入れず、関係は非対称なものとして持続する傾向が確認された。

自由記述の分野

中東・イスラーム学

研究成果の学術的意義や社会的意義

2020年4月より実施された本研究は、イスラエルと湾岸産油国との間の、まだ公式化されていなかった安全保障上の関係の強化を対象とする、創発的で先駆的なものだった。2020年8月に発表されたイスラエルとUAE及びバーレーンとの「アブラハム合意」によって、このテーマの重要性や先駆性は、現実の展開によって明らかになった。イスラエル・パレスチナ紛争を構造的な最重要の要因と見做し、そこから派生する石油ショックの危険性を日本にとっての最大の懸念事項としてきた中東国際政治研究の主要な含意を塗り替え、イスラエルを含む中東地域の統合に重点を置く外交政策の必要性に帰結する学術的・政策的な意義を持つ研究となった。

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公開日: 2024-01-30   更新日: 2025-01-30  

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