研究実績の概要 |
本年度は、これまで取り組んできた国際共同研究の成果として、2021年4月に書籍Autonomias y Autogobierno en la America Diversa を出版した。またこれに合わせて、書籍の第一部Constrictum Post-Multicultural(ポストマルチカルチュラリズムの限界)については4月21日、報告者を含む編著者が登壇し、研究発表をした。つづく第二部Grietas, Recuperar lo perdido y reconstruir(亀裂、失ったものを取り戻し、再構築する)は5月19日、第二部を構成する各章を執筆した編著者らが報告した。また、8月19日には、マプーチェ族をめぐる自治の現状を研究した著者らと、ボリビアの事例研究を行った著者らによって、チリで進行中の制憲議会をテーマとするオンライン講演会を開催した。 上記とは別に、2021年4月27日に、米ラテンアメリカ学会(LASA)の2021年度研究大会にて、パネル報告「多様なアメリカ州の先住民領域における自治と自治政府」を行った。共同研究者ら4名と共に研究報告し、プロジェクト外部より依頼した討論者のMaria Teresa Sierra氏からフィードバックをいただいた。その内容はブラジルの学術誌(REVISTA SOBRE ACESSO A JUSTICA E DIREITOS NAS AMERICASBrasilia, v.5, n.2,jul./dez.2021)において書評としても出版された。また11月20日にオンラインで開催された関西行政学研究会にて、同研究に関する方法論を中心とした報告を実施し、12月3日には、マレーシアのマラヤ大学ラテンアメリカ研究所(CLAS)より依頼を受け、オンライン研究会 Asia Latin America Dialogues にて報告した。
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