本研究では、世界的に成長を続ける養殖産業を対象に、同産業で長年課題となっている頻繁な病気の発生やそれを予防、対処するために農家が抗生剤を使用する行動をどう改善するかを考察した。どのような農家が水質の可視化というエビの質への投資を積極的に行うかを考察するため、水質計を使用した実験を行った。また、水路を介して養殖池に伝わる農業外部性や、近隣農家の行動が自分の行動にも影響するピア効果を定量的に可視化し、自分の行動や特性と同時に、近隣農家の病気発生やグッドプラクティスの導入が自分の養殖池の結果にも影響を与えていることを示した。
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