新型コロナウイルス感染症のために渡航が遅れたため、2022年1月より遠隔で共同研究期間との研究を開始した。 近年、低中所得国において、医療サービスのカバー率を改善するだけでは子どもの健康状態を改善するのに十分ではないことが認識されており、ケアの質改善の重要性が強調されている。申請者は、資源が限られたラオス国の地域の病院で、周産期ケアの質の向上のための介入を評価してきたが、これまでの研究により、地方では症例数が限られているため、複雑な症例の蘇生と管理のスキルを維持することが困難であることが分かってきた。一方で、COVID-19の発生により、これまでのように指導者が各病院を訪問するのが難しくなっており、低中所得国でのデジタルデバイスの使用の可能性が高まっている。本研究の前半では、リソースが少なく、症例負担が少ない状況で、周産期ケアにおける保健従事者の継続教育に関するエビデンスを評価し、継続教育のどの側面をデジタルデバイスでカバーできるかをレビューすることを目的する。後半では、レビューの結果を基に介入方法介入を検討し、実際にラオス国でトライアル評価を行う。2022年1月からこれまでの間に、資源の限られた国において継続的に地方の病院で働く医療従事者のトレーニングを実施するための方法として、デジタル技術を用いた方法について検討するため、スコーピングレビューを開始した。現在プロトコールとサーチストラテジーを作成し、タイトル・抄録スクリーニングを実施している。
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