研究課題/領域番号 |
19KK0333
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研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(A))
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分58030:衛生学および公衆衛生学分野関連:実験系を含まない
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研究機関 | 山梨大学 |
研究代表者 |
堀内 清華 山梨大学, 大学院総合研究部, 助教 (00807646)
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研究期間 (年度) |
2021 – 2023
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キーワード | 医療の質 / 低中所得国 |
研究成果の概要 |
資源の限られた国であるラオスにおいて、地方の郡病院での医療ケアの質を改善するための介入を構築した。郡病院の職員が自己練習を行い、教育指導に当たる県病院の職員が携帯アプリケーションでフィードバックを行う。新規介入の実施可能性を評価するため、2023年10月から2024年2月にかけて、ラオスにおける4つの郡病院でパイロット研究(クラスター無作為化比較試験)を実施した。44人の郡病院職員を解析し、研究開始から3か月時点で、介入群でスコア点数が高い傾向が認められた。また、郡病院職員、指導者ともに、介入に好意的であった。今後、効果を評価するための大規模クラスター無作為化比較試験を実施する予定である。
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自由記述の分野 |
Global maternal and child health
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
世界の低中所得国において、新生児は医療にアクセスできないことよりも、アクセス後に十分な質のケアを受けられないことで亡くなっている。新生児死亡率低減に向けた新生児ケアの改善を目指すにあたり、特に地方の医療従事者が継続的に研修を受けられないことが課題となっている。本研究では、郡病院医療従事者による反復自己練習と、県病院の指導者によるモバイル遠隔モニタリングによって、訪問指導のように資金をかけずに新生児医療のスキルを維持できる可能性を示した。さらに大規模な研究によって、本介入の有効性を示すことができれば、資源の限られた国において、医療の質を改善を後押しをするための有力な介入となりうる。
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