研究課題
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(A))
本研究では、家計・企業行動に関して、マクロ動学的手法を用い理論および実証研究を行った。ヨーロッパを中心に国際的なコラボレーションを行い、A)『異質な家計とマクロ動学』、B)『金融政策と異質な企業』、C)『金融制約と異質な企業』、D)『貿易ショックと輸出財の種類、品質の変化』、およびE)『自然災害と地域間扶助』といった5つのテーマについて、それぞれ論文を完成させた。また本国際共同研究により、新たな研究課題に取り組むなど研究ネットワークをさらに拡大、発展させるものとなった。
国際マクロ経済学
研究成果の学術的、社会的意義は、企業の異質性や家計の異質性が、他のマクロ諸変数とどのようにかかわるかを構造的に明らかにしたことである。金融政策の波及または、関税政策の効果において、企業の異質性が果たす役割や、人口動態について、家計の異質性が果たす役割などがあげられるであろう。