マダガスカルの食事はコメの消費に偏っており、栄養不足や栄養バランスの不均衡がみられる。本国際共同研究ではマダガスカルを対象として、実際に消費している食品をベースとして栄養改善に貢献する食生活指針を策定することを目的とする。具体的には、現在の食環境の特性を示し、栄養素供給の過不足を同定し、建設的な解決策を導く。各国・地域に固有の食環境に注目し、発育阻害の軽減に取り組む研究者と共同研究を行うことで、食環境評価の精度向上や効率化がみこめる。 2021(令和3)年度は初年度にあたるが、2022年2月に交付申請を行い、3月29日に交付決定を受けたため、実質的な活動は2022年度からの開始となる。2021年度はこれまでにマダガスカルで収集したデータの整理や分析を進めるとともに、文献をレビューして栄養改善に係る知見を整理した。
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