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2023 年度 実施状況報告書

マダガスカル農村部における食環境の評価と食生活指針

研究課題

研究課題/領域番号 19KK0341
研究機関国立研究開発法人国際農林水産業研究センター

研究代表者

白鳥 佐紀子  国立研究開発法人国際農林水産業研究センター, 情報広報室, 主任研究員 (60746486)

研究期間 (年度) 2021 – 2024
キーワード栄養改善 / 食環境 / マダガスカル / 食生活指針 / 開発途上地域
研究実績の概要

マダガスカルの食事はコメの消費に偏っており、栄養不足や栄養バランスの不均衡がみられる。本国際共同研究では、マダガスカルで実際に消費している食品をベースとして栄養改善に貢献する食生活指針を策定することを目的とする。具体的には、現在の食環境の特性を示し、栄養素供給の過不足を同定し、建設的な解決策を導く。各国・地域に固有の食環境に注目し、発育阻害の軽減に取り組む研究者と共同研究を行うことで、食環境評価の精度向上や効率化がみこむ。
コロナの影響で交付申請を延期したが、令和4年2月に交付申請を行い、3月末に交付決定を受け、令和4年度に実質的な活動を開始した。令和4年度に渡英し、シェフィールド大学に客員研究員として在籍することで、情報・意見交換や研究基盤の強化をはかった。またマダガスカルにも赴き、対象地域の各農村や中心部などさまざまな規模や形態の市場を回り、入手可能な品物、価格、仕入れ先などについての調査を行い、現地の食環境についての理解を深めた。
令和5年度には海外渡航は行わず、共同研究者や現地のカウンターパートとのメールでのやりとりをベースに、成果を出すことに集中した。マダガスカルの食事の中核となっているコメの特性に対する嗜好をまとめた論文と、動物性食品の自家生産が時間をおいて子どもの健康に正の影響を与えることを明らかにした論文を発表した。年度途中より研究助手を1名雇用し、データ整理や文献レビュー等を補助してもらうことで、ガイドライン作成に向けての更なる進捗がみられた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

コロナ禍で開始時期は遅れ、スケジュールが後ろ倒しにはなったものの、進捗はおおむね順調である。

今後の研究の推進方策

次年度は最終年度であり、これまでに導き出した栄養供給状況や現地の食環境を鑑みての食生活のガイドラインを論文として公表する。

  • 研究成果

    (7件)

すべて 2024 2023

すべて 雑誌論文 (2件) (うち国際共著 2件、 査読あり 2件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (5件) (うち国際学会 1件、 招待講演 4件)

  • [雑誌論文] Rice preference in rural Madagascar: A study of producer and consumer preferences2023

    • 著者名/発表者名
      Sakiko Shiratori, Jules Rafalimanantsoa & Harisoa Sahondra Andriamanana Razafimbelonaina
    • 雑誌名

      Cogent Food & Agriculture

      巻: 9(2) ページ: 2281092

    • DOI

      10.1080/23311932.2023.2281092

    • 査読あり / オープンアクセス / 国際共著
  • [雑誌論文] Animal-sourced foods production and early childhood nutrition: Panel data evidence in central Madagascar2023

    • 著者名/発表者名
      Zoniaina Ramahaimandimby, Sakiko Shiratori, Jules Rafalimanantsoa, and Takeshi Sakurai
    • 雑誌名

      Food Policy

      巻: 121 ページ: 102547

    • DOI

      10.1016/j.foodpol.2023.102547

    • 査読あり / オープンアクセス / 国際共著
  • [学会発表] 農家の食料消費と栄養供給2024

    • 著者名/発表者名
      白鳥佐紀子
    • 学会等名
      マダガスカル研究懇談会第27回大会
    • 招待講演
  • [学会発表] Food Security and Nutrition in Africa: The Impact of Fertilizer Price Surge2024

    • 著者名/発表者名
      Sakiko Shiratori
    • 学会等名
      日本作物学会第257回講演会ミニシンポジウム”Threat and Technical solutions to Fertilizer Price Surge on Food Security in Africa”
    • 招待講演
  • [学会発表] アフリカにおける食料と栄養について2023

    • 著者名/発表者名
      白鳥佐紀子
    • 学会等名
      TICAD30周年記念公式サイドイベント「アフリカの持続的で強靭な食料システム構築に向けて」
    • 招待講演
  • [学会発表] 世界の食料事情と畜産が支える栄養への貢献2023

    • 著者名/発表者名
      白鳥佐紀子
    • 学会等名
      日本畜産学会第131回大会公開シンポジウム「豊かな食と畜産の未来に向けて」
    • 招待講演
  • [学会発表] Farmers’ responses to intra-seasonal rainfall variability in central Madagascar, and their effects on child stunting2023

    • 著者名/発表者名
      Zoniaina Ramahaimandimby, Sakiko Shiratori, Jules Rafalimanantsoa, and Takeshi Sakurai
    • 学会等名
      The 11th Asian Society of Agricultural Economists (ASAE) International Conference
    • 国際学会

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公開日: 2024-12-25  

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