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2021 年度 実施状況報告書

フリップの停止問題の研究

研究課題

研究課題/領域番号 19KK0345
研究機関東京大学

研究代表者

權業 善範  東京大学, 大学院数理科学研究科, 准教授 (70634210)

研究期間 (年度) 2019 – 2022
キーワードMMP / Flip
研究実績の概要

2021年度は, コロナ渦の影響で, Utah大学に訪問することはできなかった。その結果, 本研究期間を2022年度まで延長させてもらうように申請した。一方、研究自体はオンラインを通してなんとか行っており、時差があり、うまく議論の時間が取れなくて苦しいところもあるが進展させている。対数的変動についての研究を行った。対数的変動の定義には自然な二通りの方法があり、一つは古典的なナイーブな一般化とよりモジュライ的解釈の方法とがある。これらの関係性を明らかにした。もう一つは形式的拡張定理の確立と応用である。一般形式的拡張定理は、環論を駆使することにより証明が完成した。今までは幾何学的変形理論によって得られていたものを純可換環論的にアプローチした点が新しいと思う。対数的変動の論文は現在準備中であり、一般形式的拡張定理の研究は応用がまとまり次第発表していきたいと考えている。

generalarized pairに対するMInimal log discrepancyについての論文は無事昨年度Arxiv上で発表した。これはFlipの停止問題と非常に関係のあるMinimal log discrepancyに対する予想は全て同様にgeneralized pairについても拡張して考えられることがわかりknown caseを証明して行った。またLower semi-continuityについての予想は完全に普通の対数的対の場合に帰着できることがわかった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

コロナ渦の影響で、できるだけオンライン上で研究を進めているが時差の影響でなかなか都合が合わないことが多い。時差の問題がなければオンライン上でも割りとsmoothに行ったのではないかと思う。

今後の研究の推進方策

まずは対数的変動の論文を書き上げて発表することが目下の目標である。また一般形式的拡張定理の大域化という研究に取り組んでいるがそれには現在の確立されているホッジ理論が微妙に足りていない。ただその足りていない部分は "微妙"であると言うふうに理解しているので、それに合わせて形式化していけば良いのだと思っている。その研究をしっかり推し進めていき応用を確立することが目的になっている。実務的には、今年度こそソルトレイクシティを訪れて直接議論したいと思う。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2022 2021

すべて 雑誌論文 (1件) (うち国際共著 1件、 査読あり 1件) 学会発表 (3件) (うち国際学会 1件、 招待講演 3件)

  • [雑誌論文] On a generalized Batyrev’s cone conjecture2022

    • 著者名/発表者名
      Sung Rak Choi and Yoshinori Gongyo
    • 雑誌名

      Math. Z.

      巻: 300 ページ: 1319--1334

    • 査読あり / 国際共著
  • [学会発表] Recent development of the minimal model theory,2021

    • 著者名/発表者名
      Yoshinori Gongyo
    • 学会等名
      京都大学理学部数学教室談話会
    • 招待講演
  • [学会発表] Minimal model program (Expository talks)2021

    • 著者名/発表者名
      Yoshinori Gongyo
    • 学会等名
      nteractions of new trends in Algebraic Geometry and Singularities
    • 国際学会 / 招待講演
  • [学会発表] アバンダンス予想の最近の進展2021

    • 著者名/発表者名
      Yoshinori Gongyo
    • 学会等名
      名古屋大学代数幾何学セミナー
    • 招待講演

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公開日: 2022-12-28  

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