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2023 年度 研究成果報告書

対数型特異性を伴う臨界問題の解析手法開発

研究課題

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研究課題/領域番号 19KK0349
研究種目

国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(A))

配分区分基金
審査区分 小区分12020:数理解析学関連
研究機関東北大学

研究代表者

猪奥 倫左  東北大学, 理学研究科, 准教授 (50624607)

研究期間 (年度) 2020 – 2023
キーワードスケール不変性 / 対数型特異性 / 劣臨界近似 / 指数型非線形項
研究成果の概要

対数型特異性を伴う臨界問題として,特に指数型非線形項を持つ半線形熱方程式・半線形楕円型方程式の解析,および臨界関数不等式の解析,に取り組んだ.前者については特異解の構成および非一意性に対して,モデルケースとなる非線形項を発見し,それに一般非線形項の解析を帰着される新手法を開発した.また,後者については,臨界問題に現れる対数型特異性を,q対数関数と呼ばれる冪乗近似を用いて劣臨界問題の極限問題として記述することに成功し,それを用いてTrudinger--Moser不等式の集中レベルがTalenti関数の極限として記述できるという新現象を見出した.

自由記述の分野

偏微分方程式論

研究成果の学術的意義や社会的意義

半線形放物型・楕円型方程式は,これまでは冪乗非線形項といった理想的状況下において研究されることが多かった.冪乗非線形項はそのシンプルな見た目に反して豊富な数学的現象を提起するため,多くの関心を集めて深く理解されている.一方で,複雑なこの世界を理解するためには理想的状況の解析だけでは不十分であることも事実である.一般の指数増大度を持つ非線形項を扱うことを可能にした本研究は学術的・社会的に意義深いと考えられる.また,対数型特異性に対して体系的な研究手法はこれまでに十分に開発されてこなかった.本研究で提案した劣臨界近似法は,他の対数型特異性を伴う臨界問題にも応用可能であるため高い学術的意義を持つ.

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公開日: 2025-01-30  

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