研究課題/領域番号 |
19KK0352
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
白井 厚太朗 東京大学, 大気海洋研究所, 准教授 (70463908)
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研究期間 (年度) |
2020 – 2022
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キーワード | Sclerochronology / 成長線 / 同位体 / 貝塚 / 古環境 |
研究実績の概要 |
本研究は,貝塚など古人類の遺跡から得られる貝殻試料から気候変動や古人類の生態など,考古学的情報を復元することを目的としている.そして国際共同研究を介して,人類と環境の相互作用を解明するための共同研究基盤を構築し,考古学・地球化学・古環境学との学際的な新たな研究分野を切り開くことを目的としている. 本研究ではPrendergast博士を中心としたメルボルン大学の考古学研究グループとの長期的な共同研究体制の構築を目指すため,代表者白井がメルボルン大学に長期間滞在し共同研究を通した交流を行う予定であった.しかし,2020年度は新型コロナウイルスの影響で渡航することが叶わなかった.また,メルボルンは厳格なロックダウン状態であり,我々の研究室も多くの制約の中で研究を進める必要があったため,当初の研究計画からは大幅に遅れた状態である.新型コロナウイルス感染症の影響の先行きが不透明な中,十分な研究期間を確保できるよう,研究期間の延長を強く希望する.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
新型コロナウイルスの影響で渡航することが叶わなかった.また,メルボルンは厳格なロックダウン状態であり,我々の研究室も多くの制約の中で研究を進める必要があったため,当初の研究計画からは大幅に遅れてしまった.新型コロナウイルスの影響の見通しが立たない状況であったので,2020年6月に大学の事務を通して交付申請や研究期間の延長の可能性が無いか学術振興会に問い合わせたところ「一度交付申請してしまって,後から期間延長が可能になた時に交付申請してしまった後では遅いという不利益は通常生じない」という回答をもらったため交付申請を行ったが,2021年3月に学術振興会から交付申請を次年度へ延期できるという通知があった.このような選択肢があり得るのであれば進捗が遅れるということにならなかったため,新型コロナウイルスの影響を鑑み研究期間の延長を強く希望する.
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今後の研究の推進方策 |
新型コロナウイルス感染症の影響が落ち着き,海外渡航が可能になり次第,双方のスケジュールを調整した上で研究を開始する.2021年3月まで交付申請をせず,2021年度に交付申請を行った場合と同等の研究期間を確保できるよう,研究期間の延長を強く希望する.
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