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2022 年度 研究成果報告書

前弧堆積盆を用いた大陸地殻の成長と衰退のプロセスの定量的モデルの構築

研究課題

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研究課題/領域番号 19KK0356
研究種目

国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(A))

配分区分基金
研究分野 地質学
研究機関国立研究開発法人産業技術総合研究所

研究代表者

野田 篤  国立研究開発法人産業技術総合研究所, 地質調査総合センター, 研究企画室長 (50357745)

研究期間 (年度) 2020 – 2022
キーワード沈み込み帯 / 付加体 / アナログ実験 / 地震
研究成果の概要

3月28日から11月30日までフランスのリール大学に滞在し、ペルー沖の前弧域の音波探査記録の解析及び新型アナログ実験装置を用いた沈み込み帯の再現モデルの構築に関する研究を実施した。実験の結果、(1)通常の付加作用は一定の波長を持つ周期的なプロセスであり、その過程では付加体下のプレート境界における上盤と下盤のカップリングの割合が時空間的に変化すること、(2)付加する堆積物内に含まれる弱層の数が増えても付加周期の波長は保たれるが、付加体内の地質構造や断層ネットワークは複雑になること、(3)弱層に不連続がある場合、付加周期の波長は乱れ,順序外衝上断層の活動が顕著になること、などを明らかにした。

自由記述の分野

地質学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究は、巨大地震の発生が予想されるプレート沈み込み帯において、付加体がどのように発達するのか、断層の活動度はどう変化するのかなどについてを検討したものである。この研究の主な成果は、付加体内やプレート境界における力のかかり方が付加体の成長過程に応じて変化することを示したことである。つまり、付加体の成長過程の段階に応じて、地震の発生しやすさが変化することを示しており、現在の沈み込み帯における地震活動の理解にとって重要な知見となる。

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公開日: 2024-01-30   更新日: 2025-01-30  

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