研究課題/領域番号 |
19KK0361
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
野々村 拓 東北大学, 工学研究科, 准教授 (60547967)
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研究期間 (年度) |
2019 – 2022
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キーワード | データ駆動科学 / 超音速流 / 超時空間解像計測 / 先進計測 / 低次元モデル |
研究実績の概要 |
本年度は,当初,海外共同研究者と共同研究を行うため渡航する予定であったが,コロナウイルスの感染拡大により,渡航を延期した.これに伴い研究期間を延長し,渡航時に行う予定の研究の準備を行うとともに,渡航時に解析する予定の実験データを追加取得することとした.マッハ2.0の超音速噴流に対してマイクロフォンによる音響場と粒子画像速度計測法(PIV)による速度場の同期計測を追加して実施した.これらのデータを用いて,時空間超解像計測の予備解析を行った.予備解析ではあるが,得られたマイクロフォンの結果とPIVの結果を低次元モデルで融合させることにより,スクリーチなどの強い音響波を発生させる現象に対して時空間超解像計測が可能であることを確認した.これらの結果の特性をまとめ,問題点を明らかにしておくことで,渡航時に超時空間解像のアルゴリズムを発展させる予定である.合わせて,高速狭画角シュリーレン法と低速広画角シュリーレン法の組み合わせによる同期計測も実施し,超解像計測のためのデータを蓄積した.また,スタンフォード大学のフリーソフトSU2を用いたアンサンブルカルマンフィルタによる超音速噴流のデータ同化を実施するソフトウエアを構築した.これにより超音速噴流のデータ同化ができつつある.これらの結果に対して,海外共同研究者とビデオ会議を通じて議論を深めており,いくつかの助言を得た上でさらなる精度の向上の可能性を検討した.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
コロナ感染症のため渡航を見送り,海外渡航先で行うアルゴリズムの開発を先延ばしにした.一方で実験データを余裕を持って取得することができた.
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今後の研究の推進方策 |
今後は渡航制限が解除され安全が確保され次第渡航し共同研究を開始したい.
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