本研究では,道路橋鋼床版における狭隘な構造の溶接部に対し,申請者が開発した局所加熱による残留応力低減を利用した耐疲労性向上を適用するための研究を国際共同体制で実施した。本技術を実用展開するために有用な,施工プロセスの最適化,経済的観点からのアプローチについて,ハンガリー,ミシュコルツ大学のJarmai教授の協力を得て研究を進めた。また,疲労耐久性を合理的に評価する手法について,韓国,ソウル中央大学のChang教授の協力を得て研究を進めた。得られた成果を国際共著論文として投稿した。また,異なる構造物に対する適用の可能性など,今後の発展性を有する継続的な協同体制を構築した。
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