• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2021 年度 実施状況報告書

再生医療のための生理活性・力学特性傾斜材料の開発

研究課題

研究課題/領域番号 19KK0368
研究機関国立研究開発法人物質・材料研究機構

研究代表者

吉川 千晶  国立研究開発法人物質・材料研究機構, 機能性材料研究拠点, 主幹研究員 (10447930)

研究期間 (年度) 2020 – 2022
キーワード足場材料 / 生分解性 / 電解紡糸 / 傾斜構造
研究実績の概要

基課題では、関節軟骨組織の傾斜構造に着目し、セルロースナノファイバー(CNF)と間葉系幹細胞を用いた関節軟骨の再生に取り組んでいる。高次構造の不均一性が軟骨再生における機能発現に重要であることが明らかになりつつあるが、CNFは非生分解性のため、そのまま足場材料として利用することは難しい。この問題を解決すべく、本研究ではブラウンシュバイク工科大のメンデル教授との国際共同研究により、生分解性かつ傾斜構造の両要件を満たす足場材料の開発を目指している。しかしながら、新型コロナウィルス感染症の世界的な蔓延により、昨年度に続き、2021年度も海外共同研究先に渡航できなかった。このため、日本で実施できる研究として、酸化反応によるCNFの生分解を試みた。予備実験の結果、反応条件を最適化することで、適度な生分解性が付与できることが確認できた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

2021年度にブラウンシュバイク工科大学を訪問予定であったが、新型コロナウィルス感染症の世界的な蔓延で、渡航を再延期せざるを得なかった。このため、日本で実施できる研究を継続し、セルロースナノファイバーの酸化反応による生分解性化を実施した。現在、酸化反応の最適化を進めている。

今後の研究の推進方策

コロナウィルス感染症の状況をみながら、渡航準備を進めている。ブラウンシュバイク工科大には2022年度下半期の滞在を予定しており、渡航に向けてオンライン等で共同研究者と打ち合わせをしている。渡航後は速やかに研究を開始できるよう、日本で実施できる材料合成を進めておく。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2022

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件)

  • [雑誌論文] Concentrated polymer brush-modified cellulose nanofibers promote chondrogenic differentiation of human mesenchymal stem cells by controlling self-assembly2022

    • 著者名/発表者名
      Nonsuwan Punnida、Nishijima Nanami、Sakakibara Keita、Nakaji-Hirabayashi Tadashi、Yoshikawa Chiaki
    • 雑誌名

      Journal of Materials Chemistry B

      巻: 10 ページ: 2444~2453

    • DOI

      10.1039/D1TB02307A

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Cellular Flocculation Using Concentrated Polymer Brush-Modified Cellulose Nanofibers with Different Fiber Lengths2022

    • 著者名/発表者名
      Yuan Xida、Nonsuwan Punnida、Shobo Miwako、Rajan Robin、Yamazaki Tomohiko、Sakakibara Keita、Matsumura Kazuaki、Yoshikawa Chiaki
    • 雑誌名

      Biomacromolecules

      巻: 23 ページ: 1101~1111

    • DOI

      10.1021/acs.biomac.1c01424

    • 査読あり

URL: 

公開日: 2022-12-28  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi