• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2023 年度 実施状況報告書

再生医療のための生理活性・力学特性傾斜材料の開発

研究課題

研究課題/領域番号 19KK0368
研究機関国立研究開発法人物質・材料研究機構

研究代表者

吉川 千晶  国立研究開発法人物質・材料研究機構, 高分子・バイオ材料研究センター, チームリーダー (10447930)

研究期間 (年度) 2020 – 2024
キーワードナノファイバー / 足場材料 / 電解紡糸 / 生分解性 / 傾斜構造 / 濃厚ポリマーブラシ
研究実績の概要

基課題では、関節軟骨組織の傾斜構造に着目し、濃厚ポリマーブラシをグラフトしたセルロースナノファイバー(CNF)と間葉系幹細胞を用いた関節軟骨の再生に取り組んでいる。高次構造の不均一性が軟骨再生における機能発現に重要であることが明らかになりつつあるが、CNFが非生分解性のため、そのまま足場材料として利用することは難しい。そこで、現在、共同研究者のメンデル教授(ブラウンシュワイク工科大)とともに、生分解性のキトサンナノファイバーを用いた傾斜足場材料の共同開発を行っている。今年度は海外研究機関に3か月間滞在し、1)キトサンナノファイバーの生分解性を制御するための光架橋基の導入、2)電解紡糸条件の最適化、3)紫外線照射による架橋反応の最適化、4)得られたナノファイバー表面へ重合開始基の導入を行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

海外研究機関での滞在は3か月間と短かったが、ドイツ人学生(修士)が来日して2か月間本研究課題に従事してくれたため、計画通りに研究が進めることができた。

今後の研究の推進方策

来年度は海外研究機関に3か月滞在し、電解紡糸ファイバーの作成・物性評価を実施する。来年度もドイツから修士学生が来日し、本研究課題に従事してくれる。日本では電解紡糸ファイバーの作成・生分解性評価を行う。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2024 2023

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件) (うち招待講演 1件)

  • [雑誌論文] Graph Network-Based Simulation of Multicellular Dynamics Driven by Concentrated Polymer Brush-Modified Cellulose Nanofibers2024

    • 著者名/発表者名
      Yoshikawa Chiaki、Nguyen Duc Anh、Nakaji-Hirabayashi Tadashi、Takigawa Ichigaku、Mamitsuka Hiroshi
    • 雑誌名

      ACS Biomaterials Science and Engineering

      巻: 10 ページ: 2165~2176

    • DOI

      10.1021/acsbiomaterials.3c01888

    • 査読あり
  • [学会発表] セルロースナノファイバーを用いた三次元培養場の開発2023

    • 著者名/発表者名
      吉川千晶
    • 学会等名
      2023年繊維学会年次大会
    • 招待講演

URL: 

公開日: 2024-12-25  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi