研究課題/領域番号 |
19KK0374
|
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
樋野 公宏 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 准教授 (30391600)
|
研究期間 (年度) |
2019 – 2021
|
キーワード | 都市計画 / 健康の環境要因 |
研究実績の概要 |
本研究は、実用面で先行する防犯環境設計を応用し、健康まちづくりの計画手法を開発することを目的としている。 本年度(2020年1-3月)は、日本における防犯環境設計の都市計画、まちづくり計画への位置づけについて、文献調査、国交省の事例調査への協力、警察庁へのインタビュー調査を行った。警察庁「安全・安心まちづくり推進要綱」には、自治体のまちづくり計画への反映がうたわれているものの、開発に至るプロセスには防犯面の助言を行う機会がない。各署の担当者が必ずしも防犯環境設計の知見を有さないという問題点が明らかになった。 また、来年度(2020年度)に予定している豪州での防犯環境設計の事例調査に向けて、オンライン資料の収集・整理を行った。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本年度は2か月あまりの短期間だったが、当初予定していた調査を実施できた。ただし、COVID-19の蔓延により、海外共同研究者との研究打ち合わせは十分でなかった。
|
今後の研究の推進方策 |
2020年度は海外共同研究者とともに、豪州の防犯環境設計の実践状況について、自治体、警察へのインタビュー調査、および事例調査を行う。Heart Foundationが運営する健康まちづくりの事例を集めたウェブサイト "Healthy Active by Design" から調査対象事例を数事例選定し、都市計画的視点からその計画プロセスを調査する 2020年4月8日から、シドニー大学での研究を予定していたが、COVID-19の蔓延により渡航が延期となった。渡航時期の見通しが立たない状況だが、オンラインでの調査、打ち合わせを行うこと、2021年度に調査の一部を繰り越すことで対応する。
|