干潟にとって重要な底質輸送シミュレーションでは潮流のみが考慮される場合が多く,波浪の影響を加えた研究例は少ない.そこで,本研究では潮流と波浪のカップリングモデルを有明海に適用した.領域海洋モデルROMSと,波浪推算モデルのカップリングモデルを利用して底質輸送シミュレーションを行った結果,潮流のみを考慮する場合よりも潮流と波浪の双方を考慮した場合の方がより現地観測に近い結果を得ることが出来た. また,研究期間の大半がコロナウイルスによる渡航制限期間となり,渡航期間が短くなったが,オンラインによるミーティングやメールでの議論により,渡航による共同研究の実施を補完できた.
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