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2020 年度 実施状況報告書

神経組織再生へのケイ素化合物の影響解明と新規神経組織再生材料の創製

研究課題

研究課題/領域番号 19KK0381
研究機関九州工業大学

研究代表者

城崎 由紀  九州工業大学, 大学院工学研究院, 准教授 (40533956)

研究期間 (年度) 2020 – 2021
キーワード神経再生 / ケイ素 / 培養マトリックス / マウス後根神経節 / 神経細胞
研究実績の概要

神経再生用ファイバーおよびマウス後根神経節培養用マトリックスヒドロゲルの開発を行うことを目的とし,令和2年度は材料開発と細胞適合性に関して調査した。
【神経再生用ファイバー】キトサンナノファイバーを2種のシランカップリング剤で架橋し薄膜を作製した。薄膜はナノレベルの多孔構造を有しており,シランカップリング剤の種類や添加量で異なる大きさの孔を形成することが分かった。シランカップリングによりキトサンナノファイバーは架橋されており,その架橋度は薄膜の機械的特性に影響した。アルデヒドを官能基とするシランカップリング剤を用いると,少量の添加で引っ張り強度が著しく上昇した。
【マウス後根神経節培養マトリックスヒドロゲル】塩化物キトサンを2種のシランカップリング剤およびグリセロリン酸で架橋しヒドロゲルを作製した。添加するシランカップリング剤の種類と量によって,体内模倣環境下(37°C,pH7.4)でのゲル化時間や分解速度を制御した。ヒドロゲル表面で神経細胞を培養し,細胞毒性も評価した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

COVID-19による渡航制限で渡航できない,かつ先方もテレワークの状況が続いている為,渡航先で検討すべき課題に関しては実行できていない。

今後の研究の推進方策

ファイバーおよびヒドロゲルの組成等を神経細胞を用いて最適化する。COVID-19による渡航制限が解除された場合,神経細胞分化およびマウス後根神経節を用いた検討を進める。それまでは,メールやWeb会議システム等を使い,共同研究者と情報の共有を綿密に行う。

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公開日: 2021-12-27  

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