研究課題/領域番号 |
19KK0390
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
野中 聡子 筑波大学, 生命環境系, 助教 (50580825)
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研究期間 (年度) |
2020 – 2022
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キーワード | メロン / 遺伝学的解析 / 形質転換 / アグロバクテリウム |
研究実績の概要 |
形質転換効率における品種間差は、植物分子育種や遺伝子機能解析において解決すべき重要課題の一つである。申請者は、基課題において形質転換効率の品種間差の解消を目指し次世代型スーパーアグロバクテリウムの開発に取り組んでいる。本申請課題では、スペインのGarcia-Mas博士とHernandez博士ともに、形質転換効率における品種間差の解消を目的とし、基課題で開発した次世代型スーパーアグロバクテリウムの評価と形質転換効率の品種間差の遺伝学的解明に取り組む。 国際共同研究の研究目的:形質転換効率におけるメロン品種間差の解消 課題1複数のメロン品種を用いたスーパーアグロバクテリウムの形質転換能力の評価:基課題にて開発した次世代型スーパーアグロバクテリウム(ver.4)の形質転換能力の評価には、遺伝的背景が多様で様々な形質を持つ作物種を用いるのが適している。基課題で作出した次世代型スーパーアグロバクテリウムを評価する。 課題2形質転換効率におけるメロン品種間さに関する遺伝子の探索:形質転換効率の品種間差の解消を目指したアグロバクテリウムのさらなる改良には、品種間差に関連する植物側の遺伝的要因を明らかにする必要がある。形質転換効率の高いメロンの品種と極めて低いメロン品種を交雑し、F2集団を作出し、遺伝学的解析を実施する。得られる知見を元にアグロバクテリウムのさらなる改良に取り組む。 Garcia-Mas博士には、課題1では、多種多様な遺伝的背景を持つメロン品種の提供をお願いする。課題2では、材料のメロン品種の提供と選択およびゲノム解析についてアドバイスをお願いする。Hernandez博士は、課題1において、メロンの形質転換系の提供をお願いする。課題2では、F2作出のための親系統の選択についてアドバイスをお願いする。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
渡航を予定していたが、コロナ禍のため渡航が不透明な状況であった。受け入れ先とはウェブ会議システムを活用しディスカッションを勧めるなど、研究推進をしている。日本国内で推進できる項目については実験を開始した。
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今後の研究の推進方策 |
コロナ禍が落ち着き次第、渡航し、渡航先での実験を開始する。裁量作成や実験系の構築など日本国内で推進できることについては実験を始めている。
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