Richard O'Connell博士との共同研究により、大きく3つの結果が得られた。まず第一に、申請者が基課題で同定したエフェクター分泌阻害効果を持つ化合物の作用標的が、EV分泌機構ではない可能性が示唆された。第二に、植物病原糸状菌であるアブラナ科炭疽病菌において新技術を確立し、国際共著論文として国際誌への発表に至った。第三に、上記の技術を用い、炭疽病菌の病原性に寄与する重要な因子の機能解明が可能となり、その成果を2024年度中に国際共著論文として投稿予定である。また、その成果の一部は特許申請予定である。以上のように、本支援は複数の原著論文、特許申請、及び継続した共同研究体制として結実した。
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