研究課題/領域番号 |
19KK0416
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
岸本 直隆 新潟大学, 医歯学系, 准教授 (50610911)
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研究期間 (年度) |
2020 – 2022
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キーワード | 脱分化脂肪細胞 / 脂肪組織由来幹細胞 / cell extract / 末梢神経再生 |
研究実績の概要 |
当初は2021年4月からカナダMcGill University, Craniofacial Tissue Engineering and Stem Cell Laboratoryへ留学予定であったが、世界的なCOVID-19の感染拡大増加に伴い、渡航開始時期を2022年3月に変更した。2020年度、日本では基課題の研究に関して、マウス成熟脂肪細胞から脂肪組織由来幹細胞および脱分化脂肪細胞を樹立し、両細胞に凍結・解凍処理、遠心分離操作を加え、脱分化脂肪細胞由来のcell extract(CE-DFATs)および脂肪組織由来幹細胞由来のcell extract(CE-ADSCs)を獲得した。CE-ADSCsおよびCE-DFATsに熱処理またはタンパク分解酵素(proteinase K)処理を行い、CEに含まれる総タンパク濃度が処理前と比較し、低下していることを確認した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
世界的なCOVID-19の感染拡大増加に伴い、渡航開始時期を2022年3月に変更したため。
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今後の研究の推進方策 |
受け入れ先のカナダ・モントリオールにおけるCOVID-19の感染状況に留意しながら、可及的速やかに渡航し、研究環境の構築を図る。日本では引き続き基課題の研究を推進する。具体的にはCE-ADSCsに含まれるどの成分が末梢神経再生にポジティブな効果をもたらす因子(active component)であるかを調査するため、加熱もしくはproteinase KでCE-ADSCs中のタンパクを不活化させ、シュワン細胞増殖効果やニューロンの突起伸長効果を評価する予定である。
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