研究実績の概要 |
本国際研究では、人工知能(AI)を利用した大腸内視鏡検査により、「命を救える」ことを証明する。共同研究者である三澤将史らが中心となって開発した内視鏡用AIは内視鏡検査中に大腸ポリープ等を自動で検出し、医師の見落としを予防することが期待されている(Misawa M, Kudo S, Mori Y, et al.Gastroenterology 2018)。このAIによって、将来の癌死が実際に抑制できるかどうかを検証することが、本研究の目的である。 研究のインフラストラクチャーを構築をすすめることができた。具体的にはノルウェー・ポーランド・スペインの公的癌検診プログラムと研究導入に関する議論をすすめ、各国施設の倫理委員会承認を取得するに至った。引き続く、大型ランダム化研究を開始するにあたっての土壌がほぼ完成したと考える。また、並行してAIのもつ癌死抑制効果の可能性をmicrosimulation modelを用いての検証が終了し、publicaitonに至った。(Areia-Mori, et al. Lancet Digital Health 2022)
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