研究課題/領域番号 |
19KT0028
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
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研究分担者 |
石田 喜美 横浜国立大学, 教育学部, 准教授 (00612996) [辞退]
加藤 浩平 東京学芸大学, 教育学研究科, 研究員 (20812481)
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研究期間 (年度) |
2019-07-17 – 2022-03-31
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キーワード | Larp / Simulated Co-Presence / 疑似共在性 / Transcultural Learning / 文化的越境的学習 / Immersion (没入感) / "Other" ("他者") / Autism(ASD) |
研究実績の概要 |
COVID-19の影響で2020年3月に予定していた「Mechaniken zur und Grenzen beim Aufloesen von Realitaet」(レアリティを解くためのメカニズムとその倫理的な境界)という国際研究会(ワークショップ)は中止せざるを得なかった。また、本研究課題のLARPデザインの進捗も大変遅れてしまい、今年度はそのステップをできる限りオンライン化した。 11月にNPO Waldritterの研究協力者、ASD当事者やLARP専門家が集まり、Zoom、Muralや他のツールを使用し、4日間のデザインスプリントを(ドイツ語で)行い、1月に研究分担者とASD当事者とそのデザインワークショップの日本語版を実施した。2月に、両方のデザイン結果を3日間の共同ワークショップで紹介・合流し、スウェーデンのインゲラ・ヴィスリ氏を新しい研究協力者を得た。 年度末までオンライン研究協力、デザインしたLARPの作成・編集を続け、テストプレイのための基礎を準備した。 この研究課題やそれにつながっている研究は、様々なオンラインで開催された国際学会で発表され、議論された。研究代表者が2020年6月の「EDU RPG Barcamp」で「日本教育におけるロールプレイ訓練」、11月の「MittelPunkt」学会で「感情的・心理的安全性」、12月の国際日本文化研究センターでの「ヨーロッパ日本研究学術交流会議」でコロナ禍における教育ロールプレイやフィールドワークについて語り、研究分担者が2021年3月の放送大学(オンライン開催)での「日本発達心理学会 第32回大会」で、「TRPG活動における自閉スペクトラム症児の会話の変容とゲームマスターの発話の関係」について発表した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
COVID-19の感染拡大によるロックダウンで、特に国際航空旅行の制限が起きている状況が続いているため、本研究課題の進捗で必要な対面的な要素が実施できない。Waldritterの研究協力者は、元の研究計画に従ってLARPデザインとテストプレイセッションのために日本に来る予定であった。上記で述べたとおり、デザインフェーズの一部のオンライン化ができたが、その次のステップ(テストプレイなど)はまだ実現していない。
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今後の研究の推進方策 |
COVID-19の感染状況、ワクチン接種率等によるが、現在、LARPテストプレイのため、研究代表者が9月にドイツ、Waldritterの研究協力者が秋または2022年春に来日する予定である。夏までコロナ禍が改善されていない場合、デザイン・テストプレイをオンラインで続けるしかない。そのために、現在gather.townなどのツールを検討・テスト中である。 オンラインで本研究を続けても、ほぼ15ヶ月をコロナにより失ってしまったので、1年間延長することも検討している。LARPのテストプレイ終了後、デザインの流れ、プレイマニュアルなどを含むガイドブックの作成に対応予定である。日本語・英語・ドイツ語での提供を計画しているため、作成に十分な時間が必要である。 今年度も予算をあまり使用できなくて、2020年度の予算と同じく、2021年度の予算多くはプロジェクトの延長年目に繰り越す必要があると考える。
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次年度使用額が生じた理由 |
COVID-19の影響で2020年度のために計画した国際移動が実施できなかった。COVID-19の感染状況、ワクチン接種率等によるが、現在の計画では、研究代表者が9月にドイツ、Waldritterの研究協力者が秋または2022年春に来日する予定であり、そのために予算を使用するつもりである。
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