研究課題/領域番号 |
19KT0028
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
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研究分担者 |
石田 喜美 横浜国立大学, 教育学部, 准教授 (00612996) [辞退]
加藤 浩平 東京学芸大学, 教育学研究科, 研究員 (20812481)
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研究期間 (年度) |
2019-07-17 – 2024-03-31
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キーワード | Larp / Simulated Co-Presence / 疑似共在性 / Transcultural Learning / 文化越境的学習 / Immersion(没入感) / "Other"("他者") / Autism (ASD) |
研究実績の概要 |
4年度には、ようやくNPO法人Waldritterの研究協力者を日本に招くことができた。4年11月の彼らの滞在中、京都と東京でワークショップを開催し、テストプレイのフィードバックに基づき、教育用LARPの再デザインに焦点を当てした。デザインドキュメントの大幅な書き直しが実現した。プロジェクトに関わったすべての研究者と協力者は、スウェーデンで毎年開催されるKnudepunkt会議に参加し、研究の状況を発表し、応用ロールプレイングと自閉症研究の他の方とのネットワークを構築することができた。研究代表者は4年12月から5年2月まで欧州に行き、ドラマゲーム(教育用ミニロールプレイ)のワークショップに参加し、市民教育に関するワークショップ(Drama Games in der politischen Bildung - Diversitaet und Autismus、「市民教育におけるドラマゲーム-多様性と自閉症」)を主催し、このプロジェクトの一環として、学校で使用するドラマゲームを共同作成した。 最後に、メインのLARPをさらに発展させるためにWordPressプラグインを作成し、PAC分析に基づく可視化と報告会戦略のためにShinyアプリケーションを開発した。 プラグイン:https://github.com/larpGit/larpwright アプリ:https://github.com/larpGit/relarp 研究チームのメンバーは、日本発達心理学会第34回大会をはじめ、さまざまな学会で研究やその効果について口頭発表した。また、多くの出版物を準備・発行することができた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
コロナパンデミックの影響が残り、Waldritter代表団の来日が年度を通して延期された。日本とドイツで行ったさまざまなワークショップで、ようやく各種デザインドキュメントの作成を終えることができた。しかし、訪問後の限られた時間の中で、それぞれのLARPを実施できず、その学習効果に関するデータを収集することはできなかった。このため、ガイドラインブックの原稿もドラフト段階で止まってあり、完成させる時間が必要である。 データ収集と結果の分析を行うため、5年3月までの延長を申請した。
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今後の研究の推進方策 |
現在、ドラマゲームを見直し、メインLARPの最終準備を進めている。 LARP「SIRIUS 11F84 - FARBEN DES LICHTS」(シリウス11F84光の色)を英語とドイツ語で2回公開することにし、5年9月中旬に開催される予定である。 LARPの準備期間中に、すべてのデザインドキュメントを含むガイドライン原稿の第1部を書き終える予定である。LARPとその分析が終わったら、その結果を原稿に反映させ、出版に向けた準備を行う予定である。
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備考 |
上記は本研究のために開発したアプリまたはプログラムである。
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