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2021 年度 研究成果報告書

沿面放電を用いた魚卵に対して大量一括処理可能な遺伝子・分子導入技術の確立

研究課題

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研究課題/領域番号 19KT0035
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分特設分野
研究分野 次世代の農資源利用
研究機関愛媛大学

研究代表者

池田 善久  愛媛大学, 理工学研究科(工学系), 准教授 (00735318)

研究期間 (年度) 2019-07-17 – 2022-03-31
キーワード沿面放電 / 魚卵 / 分子導入
研究成果の概要

スマとメダカ魚卵について、沿面放電による蛍光分子(FITC-Dextran: 10 kDa)導入を試みた結果、スマ魚卵に対しては沿面放電の電流値が70 mA付近で孵化率および導入率が最大となる傾向が確認された。また電流値や液量が孵化効率や導入率に影響を与えていることが明らかとなったことから、溶液や魚卵のインピーダンスが分子導入のための沿面放電処理条件に関係していることが示唆された。
一方でメダカ魚卵に対しては、沿面放電処理により蛍光分子が卵膜を通過し、卵膜と胚の隙間である囲卵腔に到達していることを確認したが、胚への導入は確認されなかった。

自由記述の分野

プラズマ応用

研究成果の学術的意義や社会的意義

近年遺伝子導入やゲノム編集技術が注目されており、養殖魚の品種改良にも用いられつつある。しかし魚卵初期胚へ遺伝子・分子導入は、マイクロインジェクション法と呼ばれる手作業による導入作業に頼っており、作業効率の低さと侵襲性の高さが問題となっている。本研究は、マイクロインジェクション法に換わる、汎用性が高く、大量処理可能で、高導入効率な遺伝子・分子導入法を実現するため、沿面放電を用いた遺伝子・分子導入法を提案している。学術的には沿面放電による電気的、化学的刺激が魚卵の細胞応答の新たなメカニズムを明らかにすることが期待される。また社会的には、養殖魚の育種技術の発展に寄与することが期待される。

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公開日: 2023-01-30   更新日: 2025-01-30  

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