研究課題/領域番号 |
20001002
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
末包 文彦 東北大学, ニュートリノ科学研究センター, 准教授 (10196678)
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研究分担者 |
久世 正弘 東京工業大学, 理工学研究科, 准教授 (00225153)
住吉 孝行 首都大学東京, 理工学研究科, 教授 (30154628)
川崎 健夫 新潟大学, 自然科学研究系, 准教授 (00323999)
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研究期間 (年度) |
2008-04-01 – 2014-03-31
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キーワード | ニュートリノ / ニュートリノ振動 / 原子炉 / 混合角 / Double Chooz / θ13 / 国際研究者交流 / 安全保障 |
研究実績の概要 |
2012年、2013年度(繰越)は、本研究グループはこれまでと同様に、ダブルショー実験の主要なグループとしてθ13の測定を行ってきた.物理解析では石塚がダブルショー全体の、川崎が日本グループのコーディネーターとなり解析を進め、ニュートリノ振動パラメータθ13の測定精度を、これまでより高い統計および良い解析方法で改善した.また原子炉停止時のバックグラウンドの直接測定データ及び、水素による中性子吸収データを用いた解析により、結果の信頼性を改善した.さらに3つの原子炉ニュートリノ実験を組み合わせ、ニュートリノ振動のベースライン依存性から質量二乗差(Δm2)31の初めての測定を行った. 本研究課題による博士論文により、東工大の今野智之が「東京工業大学手島記念研究賞」、「高エネルギー物理学若手奨励賞」、「日本物理学会若手奨励賞」を授賞し、東北大学の Junqueiraが「東北大学総長賞」を授賞した.Junqueiraは博士論文をSpringerで出版する.また末包は、英文のニュートリノ振動の本をSpringerから出版する.データ収集では、前田を中心としてスムーズなデータ収集に貢献し、松原が解析用データの処理を行っている. 検出器では、2台目のニュートリノ検出器(Near Detectot)の建設を行った.2013年10月から3ヶ月かけ、本研究グループが中心となり、330本の光電子増倍管の設置、ケーブル敷設及び測量を行った.この作業を行うため、研究員のChauveauが現地に長期滞在し、準備から現場監督までを行った.また、本研究グループの多くの研究者、学生、技官が現地で作業を行った.光電子増倍管設置作業と平行して光電子増倍管校正装置であるIDLIの設置も行った.この他、前田、松原が、新しい検出器用の高電圧発生装置の調整、修理を行い、θ13の高精度測定にそなえた. また古田が次期ニュートリノ検出器のための粒子識別能力をもった液体シンチレータの開発を行った.
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現在までの達成度 (段落) |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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