研究概要 |
基礎工学研究科,理学研究科,産業技術総合研究所,青山学院大学理工学部,および理化学研究所(播磨研究所)に所属する研究グループがもっている各々の世界最先端の多重極限環境下の革新的な実験技術;(1)精密NMR測定技術,(2)レーザー超高分解能光電子分光技術,(3)SPring-8の高輝度放射光を用いたX線回折実験技術,および独創的な試料創製技術;(4)量子物質創製技術,(5)多層系高温超伝導物質創製技術,(6)異なるトポロジーを有する新銅酸化物高温超伝導体創製技術,(7)物性現象の理論解析力,を結集して,多元的な電子構造や多様な格子構造をもつ新物質の創製,および多重極限的物理環境下で発現する新しい量子物質相の発見と現象の解明,これまでは独立の物理現象としてとらえられていた磁性,超伝導,強誘電性の協奏効果および競合効果によって出現する「多元環境下での新しい量子物質相」の発見と現象の解明を目的とする.「物質科学のフロンティア」をさらに押し広げつつ,共通する物理概念の深化を通じて,これまでに発見されている強相関系超伝導物質の超伝導転移温度をさらに超える「新規な超伝導物質」の創製に向けた研究展開も目指す.
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