• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2008 年度 実績報告書

アセチル化を制御するMybbplaの解析と発がんへの影響

研究課題

研究課題/領域番号 20012008
研究機関筑波大学

研究代表者

村山 明子  筑波大学, 大学院・生命環境科学研究科, 講師 (50431656)

キーワードMybbpla / p53 / 核小体 / アポトーシス
研究概要

本研究では、Mybbplaによるp53のアセチル化制御機構の解析と発がんへの影響を明らかにすることを目的とする。今年度は以下の3点について検討を行った。
1) Mybbplaによるp53標的遺伝子の発現制御
Mybbpla過剰発現細胞、RNAiによるノックダウン細胞、野生型細胞に傷害を与え、p53標的遺伝子の発現変動を定量的RT-PCRによって経時的に解析した。その結果、Mybbplaは細胞傷害時のp53標的遺伝子発現を促進することが明らかとなった。その際、標的遺伝子プロモーターにMybbplaが結合することをクロマチン免疫沈降法にて確認した。
2) Mybbplaのp53アセチル化・リン酸化制御
p53はリン酸化やアセチル化修飾され、その修飾状態によって機能が制御されている。Mybbplaがp53の修飾状態にどのように影響しているかを検討したところ、Mybbplaはp53のアセチル化を促進することが明らかとなった。リン酸化には影響しないことが判明した。また、細胞傷害時の細胞周期やアポトーシスの変化を調べたところ、Mybbplaノックダウン細胞ではアポトーシスが誘導されにくいことが証明された。
3) p53のMybbplaとの結合部位の同定
p53蛋白質はいくつかの機能ドメインを有しており、それらのドメインへの他の分子の結合・解離を介して機能が制御されている。p53の各ドメイン欠失変異体を作製し、Mybbplaとの結合部位を同定したところ、p53のC末端部分とMybbplaが結合することが明らかとなった。p53のC末端部分はアセチル化修飾を受けることが知られており、これまでの結果から、Mybbplaがp53のアセチル化修飾を制御していることが示唆された。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2009 2008

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] 核小体蛋白質MYBBPIAはp53のアセチル化を促進する2009

    • 著者名/発表者名
      黒田貴雄、太田裕美、村山明子、柳澤純
    • 学会等名
      09'遺伝情報DECODE・冬のワークショップ(転写研究会共催)
    • 発表場所
      新潟県、湯沢グランドホテル
    • 年月日
      2009-01-20
  • [学会発表] 核小体局在因子MYBBPIAは細胞傷害時に核質へ移行しp53の転写活性を正に制御するNucleolar protein MYBBPIA is translocated to nucleolus and promotes p53 activity following DNA damage2008

    • 著者名/発表者名
      太田裕美、黒田貴雄、村山明子、安澤(田中)加代子、大森一二、木村圭志、柳澤純
    • 学会等名
      BMB2008(第31回日本分子生物学会・第81回日本生化学会合同大会)
    • 発表場所
      兵庫県、神戸ポートアイランド
    • 年月日
      2008-12-11
  • [学会発表] 核小体蛋白質MYBBPIAはp53のアセチル化を促進するNucleolar protein MYBBPIA promotes acetylation of p532008

    • 著者名/発表者名
      黒田貴雄、太田裕美、村山明子、安澤(田中)加代子、大森一二、木村圭志、柳澤純
    • 学会等名
      BMB2008(第31回日本分子生物学会・第81回日本生化学会合同大会)
    • 発表場所
      兵庫県、神戸ポートアイランド
    • 年月日
      2008-12-10

URL: 

公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi