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2008 年度 実績報告書

ミトコンドリア機能異常によるがん形成・細胞増殖機構解析

研究課題

研究課題/領域番号 20013042
研究機関東京薬科大学

研究代表者

柳 茂  東京薬科大学, 生命科学部, 教授 (60252003)

キーワードユビキチンリガーゼ / ユビキチン / ミトコンドリア
研究概要

1. ミトコンドリアセプチンによる傷害ミトコンドリアの認識機構の解析
培養細胞に紫外線を照射して、ミトコンドリアの機能低下とミトコンドリアセプチンのミトコンドリア移行との相関性を調べた結果、ミトコンドリアセプチンは破壊され、ユビキチン化したミトコンドリアに特異的に集積していることが示された。さらに、ミトコンドリアセプチンが傷害ミトコンドリアのcompartment(仕切り)に関与していることが示唆された。セプチンファミリーの共通の役割が明らかになるかもしれない。
2. ミトコンドリアセプチンによる酸化誘導機構の解析
ミトコンドリアセプチンとペルオキシソーム、リソソームとの関係について共焦点レーザー顕微鏡を用いて解析した結果、ミトコンドリアセプチンがリソソームと共局在していることが示された。ペルオキシソームとの関係についても解析してみたが、共局在は認められなかった。
3. ミトコンドリアセプチンによるユビキチン化誘導機構の解析
ミトコンドリアセプチン封入体はC末端に位置するコイルドコイル領域を介して封入体のユビキチン化を誘導する。私たちはミトコンドリアに特異的に局在するユビキチンリガーゼMITOLがこのユビキチン化を触媒しているのではないかと考え、解析したところ、MITOLは関与していない可能性が示された。他のユビキチンリガーゼが関与していることが推測される。
4. MITOLの生理的基質の探索
MITOLの結合分子を酵母のツーハイブリッド法を用いて検索した。その結果、興味深いタンパク質がいくつか同定された。今後、それらの会合の生理的意義について解析したい。さらに、理研との共同研究により、MITOL欠損マウスをCre-LoxPによるcondltional targetlngにより作製した。今後、様々な角度から表現系を詳細に解析したい。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件)

  • [雑誌論文] Evaluation of putative inhibitors of mitochondrial permeability transition for brain disorders - Specificity vs. toxicity2009

    • 著者名/発表者名
      Morota, S.
    • 雑誌名

      Exp. Neurol (in press)

    • 査読あり
  • [雑誌論文] SaxsMDView : a three-dimensional graphics program for displaying force vectors2008

    • 著者名/発表者名
      Kojima, M.
    • 雑誌名

      J. Synchrotron. Radiat 15

      ページ: 535-537

    • 査読あり

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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