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2008 年度 実績報告書

免疫担当細胞の自然がん監視能を活用した新規ドラッグデリバリーシステムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 20015025
研究機関京都大学

研究代表者

田畑 泰彦  京都大学, 再生医科学研究所, 教授 (50211371)

研究分担者 山本 雅哉  京都大学, 再生医科学研究所, 助教 (10332735)
キーワードマクロファージ / プラスミドDNA / カチオン化多糖 / NK4 / 抗がん活性 / 遺伝子治療 / 免疫・細胞療法 / 遺伝子導入法
研究概要

本研究の目的は、「遺伝子治療法」と「免疫・細胞療法」とを融合した新しいがん治療DDS技術を創製し、その治療効果について検証することである。すなわち、がんへ直接働くあるいは他の細胞に働いて免疫・細胞療法活性を高める作用をもつタンパク質をコードしたプラスミドDNAを免疫担当細胞へ導入することによって、免疫担当細胞を遺伝子改変する。次に、その遺伝子改変免疫担当細胞をがん治療に用いる。このことにより、上述した「遺伝子治療法」および「免疫・細胞療法」で問題となっていた、プラスミドDNAの体内動態制御および免疫担当細胞の活性増強の両方を解消することが可能であり、がん治療の効果増強が期待される。本年度は、免疫担当細胞としてマクロファージを、細胞への導入プラスミドDNAとしては肝細胞増殖因子アゴニストである抗がん活性タンパク質NK4をコードするプラスミドDNAを用いた。異なる多糖と異なるカチオン化試薬を用いて様々なカチオン化多糖を作製し、それらのマクロファージへのプラスミドDNA導入作用について調べた結果、スペルミン導入デキストランが優れていることがわかった。そこで、このベクターを用いてNK4プラスミドDNAをマクロファージへ導入した。プラスミド導入マクロファージは2週間にわたってNK4タンパク質を分泌した。得られたNK4プラスミドDNA導入マクロファージを担がんマウスの尾静脈より投与した。その結果、マクロファージのみの投与に比較して、高い抗がん活性が認められた。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件)

  • [雑誌論文] Neuronal gene delivery by negatively charged pullulan-spermine/DNA anioplexes2009

    • 著者名/発表者名
      DK. Thakor, YD. Teng, Y. Tabata
    • 雑誌名

      Biomaterials 30(9)

      ページ: 1815-1826

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Practical induction system for dopamine-producing cells from bone marrow stromal cells by spermine-pullulan-mediated reverse transfection method2009

    • 著者名/発表者名
      K. Nagane, M. Kitada, S. Wakao, M. Dezawa, Y. Tabata
    • 雑誌名

      Tissue Engineering Part A 15

    • 査読あり

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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